発症数週間後、無事帰国した夫/周りが発症しても切り抜けて帰国した娘(高2) | ~娘との時間~

~娘との時間~

夫(海外単身赴任)、娘一人(小学校低学年→高校生になりました)、都内在勤(attorney at law)、千葉在住です。
日々の思い、家族のこと、友人達との下らないやり取りなど日記代わりです。小さかった娘も成長しました。見守って下さる優しい皆さまに感謝しています。

7月、高2の娘が英国ロンドンにあるイートンカレッジに向けて出国しました✈️


イートン校は1440年にヘンリー6世が創設し、ジョンソン首相、ウィリアム王子、ヘンリー王子はじめ歴代の首相や王族を輩出した名門校です。



ハリー・ポッターのホグワーツ魔法学校のような荘厳な雰囲気のこの学校で16の夏を過ごせることになり、


娘と私はコロナを恐れながらも、いそいそと新しいスーツケースや私服を揃え、接種証明書を厚労省のアプリに取り込むなどして出国に備えました。


◆娘の出国5日前、海外の夫が発症しました。


◆知らずに(土)に娘とスタバでのうのうと過ごす写真を夫に送り付け、

「これからお洋服を買い足しまーす爆笑爆笑

とか、


「このお休みにしんでもスーツケースのパッキングをやる❗️❗️」

とか送り付けていましたがその日は反応がなく、


夫は忙しくて既読のみでも珍しくないので放置していたところ、


(日)の夜、娘が顔色を変えて降りてきて、

「パパ、爆弾発言よガーン

「コロナみたいえーん


◆テレビ電話の夫は目が開かず、声が出ませんでした。


私はゾッとしましたが、夫が娘に「今日は休むね」とLINEで言ったので掛け直すのはやめました。


◆元々、娘の帰国前日に夫も帰国し、両親揃って羽田空港で出迎える予定でした。


娘も

「帰ったときパパいるんだおねがい

「イギリスの余韻がパパに消されちゃうてへぺろ

とか言いながら楽しみにしていました。※父親と会えるのは1年ぶりです。


◆短いテレビ電話を切ったあと娘は父親を心配し、

「パパ大丈夫?」

「どうしよう、パパ急に悪くなったらえーん


私も不安でしたし、海外では外国人は後回しではと頭をよぎりましたが、

「パパは大丈夫。パパは強い人だから。悪くもならない」


「とにかく数日間は辛いだろうから休んで貰わないとね」


と娘に言いましたけど、

内心は不安でしたし、娘のロンドン研修直前にまさか。ロンドンどころではないのではと思いました。


離れているので様子も分からず可哀想でしたね。娘も不安いっぱいでよく眠れなかったようでした。


※ なお夫は帰国時の成田空港で3回目接種を予定していたのでこのときはまだでした。


◆翌日LINE電話があり、夫はかすれ声で

「俺は大丈夫」

と言い、やつれた面差しで親指を立てて見せましたグッド!


辛そうなのですぐ切って、

『そうだ』と思い出し、

「パルスオキシメータある?計ってみた?」

※夫はパルスオキシメータを持たされています。


「計ったら何ともなかったよ」


◆娘はとても心配し、私も気が重いまま仕事もしましたが、夜、夫から

「ここに完全復活したことを宣言します」

とLINEが来ました。


娘にすぐ伝えてテレビ電話を掛けると夫はニヤニヤして、


「コロナじゃないんじゃないの?」


「体動かしたいんだよね。走りに行って来ようかな」


私は「ヤメレ」と言って、容態を尋ねると夫は

「何ともないのにさ、仕事に来るなって言うんだよね」


「全部リモートじゃ不便だから行きたいんだけど、

『いや来なくて大丈夫です』って感じでさ、俺の机とか消毒しまくってるんだろうなあ」


娘はホッとしてたいそう喜び

「パパ、もう運動できるくらい?」

※ムリだと思われましたが😅


娘「ちゃんと日本に帰れる?」

「◯◯(娘)の帰国のとき、お迎えに来られる?」


夫「行けると思うよウインク


◆夫は私に

「悪かったね。◯◯ちゃん出発直前に。ベッドにうずくまってたら良くなったよ」


夫は「具合悪い」と言わない人なので『こりゃ相当悪いんだな』と。


私「ご飯は?」

夫「あるよ」

私「あるって?」

夫「日本食運んでくれてるよ」

私「食べられるの?」

夫「食べてるよ。味わかんないけど」

私「味わからないの?ガーン

夫「わかるよ😅 何ともないよ」


で、夫は娘に

「◯ちゃん、スーツケースできた?自分でやったほうがいいよ」


「もちろん。お母さんより◯のほうが上手いもの、詰めるの」


で、これ以上話させるのも酷なので切りましたが、


娘は

「良かったえーん  この前のお顔と全然違う。(この前は)目が開かなかったもの」


「まあ、一安心かしらね。

パパはとにかく強いから😅」


パルスオキシメータも94だかで急変はまずないだろうと踏み、

我々はほっとして眠りにつきました。


◆直前で夫の回復を確認できたので、娘も出国へ。朝早いので娘と羽田空港に前泊しました。


私は仕事も通常どおりで結構バタバタしましたね😅

夕方羽田空港第3ターミナルのホテルに到着し、翌早朝0650出国ロビー集合、英国に向けて送り出しました✈️

⬇️前夜



⬇️当日


****************

◆このあとロンドンでのイートン生活、感染拡大など色々あるのですが


とりあえず結論としては、

①夫は回復し帰国前PCR陰性

②予定どおり帰国✌️

③娘はコロナまみれの戦場を最大限の感染対策で乗り切り(命賭けの感じはありました)

④最後のPCRも陰性⇒帰国便搭乗⇒予定どおり帰国✌️


◆海外で怖がる小さな娘に私は日本から、気持ちが切り替えられるような言葉を選んで伝え、


娘はしぬほど感染対策を講じて全てのプログラムを休まず修了🏫

英国生活を満喫🇬🇧



⬇️イートン・カレッジ 🇬🇧🇬🇧

⬆️娘が送ってきた写真です⬇️



◆私の尊い声掛け(?)は、いつもの大学院仲間◯◯会で絶賛され、


家族に罹患者が出て、自身も2週間の自宅待機を(現在も)余儀なくされている友人から、

「メンタルだね笑い泣き

「忘れてた❗️弱気になってた❗️」


私自身も娘にポジティブな声掛けをしているうちに自分もほんとにポジティブになっていました(笑)


またお話します。


****************

大学院仲間◯◯会でのやり取りです⬇️


◆◯◯会メンバーから『坊やが罹患して自分も濃厚接触扱いになった』と報告があり、私も夫の感染について話しました。


◆我が家は家族全員バラバラの国にいましたので😅


◆娘は渡英中、私へのLINEを控えていましたが、感染が広がり連絡してきました。

仲良しのお友達数人が罹患しハウスで検査実施、自分もPCRを受けることになって怖くて泣いてしまった、

でもせっかくのイギリスの文化とか感じたいからいつもどおりに過ごすね、
と言っていました。


◆イートン校では対策を講じてくれていました。
普段からハウス(寮)ごとにナースが常駐し、イートン校の医師団もいます。

◆娘は用心深く、彼女なりに感染対策を最大限講じていました。
日本と離れてどうしようもできないので、彼女が必要以上に怯えないようポジティブな声掛けを心掛けたと友人達に話しました。


◆一つひとつ進めるしかなかったので。とりあえず夫の帰国に漕ぎ着けることができました。


◆夫は数々の伝説?を持つ人物で
①スペインで頭割られて50針縫合
②別の国で車ごと運転手さんと共に崖から落下
③東日本大震災で原発の近くにいて体育館に避難後、水素爆発で安否不明

のどれも無事で、「大変だった」との泣き言ひとつ言わず、

今回④海外でコロナ罹患⇒すぐ回復⇒帰国前のPCRギリギリセーフ
という逸話も加わったという。


◆コロナ禍では
「家族に2週間以内に海外から帰国した人がいますか」
とどこででも聞かれます。

うちは2名も居て、しかも国も別ですから😅


◆ここからが本当の戦場である

(キングダム)


英国 イートン校へ❗️🇬🇧