先月、義理の父が印刷機を貸してほしいと私の事務所に訪ねてきた。4月に印刷して以来、7か月ほど放置していたせいもあってか、マスターが巻き込み、使用不能の状態になった。
 
 購入もとに電話してみると、その原因が判明、どうにか二人で修理を終えて数百枚の印刷は出来上がった。
 
 ところが・・・
 
 その後、他の印刷を行おうと思ったら、今度は全く動かない!
 
 しばらく放置していたある日、サービスマンから情報を受けた営業の方が見えた。
 
「部品の製造も終わっていますので、修理はできません」
 
 大げさかもしれないが、目の前が真っ暗になった。見積もりを取ってもらう事にした。新しい印刷機は50~60万円。リースにしても1ヶ月約1万円である。
 
 今日の午後、無理とは分かっていたが、動かなくなった印刷機のドラムをはずし、裏蓋を開けて掃除機でほこりを吸いだしたところ、今までの不調が嘘のように元気に動き出した。
 
 一瞬直っただけかもしれないと考え、何度も印刷する。
 
 大丈夫!
 
 見積もりをつくってくれた営業の方には大変申し訳なかったが、元気に動いてくれるようになったのだから、これがまた動かなくなるまで購入は先延ばしさせてもらう事とした。
 
 何かチャンスを見つける。突破口さえ見つかればこっちのもの。運が味方してくれる時だってある。諦めたら終わり。私はつらい時いつもそう考え、乗り越えてきた。
 
 生きた学問とは諦めない事。これは勉強だけでなく、全てにおいてあてはまる。
 
 年末の大きな出費が抑えられて助かった。こんな日は、奮発して湯豆腐でささやかな祝杯をあげたいと思う。