今日の朝日新聞Opinionには東京大学教授が金持ち東大生の授業料を上げよと言う見出しでご意見を書かれている。

 氏曰く、「東大生の家庭では、家計年収950万円以上が5割以上、私立中高一貫校の出身者も5割を超えている。高所得層の出身者が多数を占めていることは事実だ。一方で家計年収450万円未満の学生も1割余りいる」と。

 私も驚いているのだが、このところ一連の私立高校説明会なるものに参加させていただいているが、20年位前までは無名であった学校が進学指導にに特化したことや、甲子園出場を機に人気が上がったことにより受験生を集め、学校のレベル向上に結びつけた例を見ている。

 と言うよりも、大学受験者の絶対数が減ったおかげで大学が入りやすくなったと言う見方もあるが・・・

 さて、昨日、塾の生徒指導用と言うことで注文しておいた朝日新聞進学MOOK「医学部に入る」と言う本が届いた。

 医学部の定員は1982年当時8280名、2009年は8486名、2010年は8855名と増員される見通しである。

 ここでも面白いデータがある。国公私立医学部に2009年度の入試で合格された方129名にアンケート調査をした所、約64%の方が私立中高一貫校出身であったと言うのだ。

 私の塾にも私立中高一貫校に通う生徒がいたが、彼らの勉強する内容は市内の公立中学校が行っている内容とは全く異なっていた。

 中学2年生で高校1年生の英語の内容を学習している。勿論、学習単語数も数倍違う。

 こう言っては語弊があるかも知れないが、中学校から学習塾に通わせることを考えたら、私立中高一貫校に入れても費用の面ではそう変わらないかもしれない。(これについては後日計算式を立てて、公表したいと思う)

 橋本知事は公立高校から医学部へ進むことの出来る環境を作るとご自身のマニフェストに記されている。

 今月11日には知事とお会いする機会があるので、是非その件について具申してみたいと思う。

 そして、出来ることであれば古河から医学部へ進学した学生に奨学金を送り、医師国家試験合格後一定の期間を経たら古河市で診療を行ってくれるような制度の基礎を作りたい。

 自分達の老後を見据え、地元で医師を育てる環境作りが必要である。