今朝の朝日新聞には茨城県教育委員会が小中学校教諭の仕事を効率化し、来年度から各学校で導入してゆくとの記事があった。

 教員からの意見が面白い。「無駄な出張や会議が多い」「家庭が行うべき躾まで求められる」と言うのである。

 教員自ら無駄という出張とはどの様なものなのであろう。また、無駄な会議とは何を指すのか。家庭が行うべき躾までを教育現場に要求する保護者が少なくないのは私も理解できる。

 古河市は生涯学習推進事業と言う名目で家庭教育学級などを開催しているが、果たしてこれが本当に教育の一環であるのか甚だ疑問に感じている。

 教育長は「より良い家庭作り」と言うが、この様な事業を開催したとしても実際本当にこの事業が目的としている方は参加すらしてくれないのが現状である。

 そのとばっちりを受け、何回も似たようなセミナーに参加しなくてはならない状況に陥ってしまう保護者からは「一体どこがこの制度を作っているの」とお咎めを受けることになる。

 今回、決算特別委員会において合併に伴い負担の増えた一連の事業に対し、来年度からは見直しを行ってもらえないか具申した。

 結果は来年三月の予算委員会まで待たなければならないが、仕事を持つ父親や母親は平日昼間に開催されるこれらの行事に同僚、上司に気を使いながら有給休暇を取って参加していることを忘れてはいけない。

 なかなか参加できない者を、積極的ではないとか子供の為を思っていないと言う方があるが、大切な取引や、少ない人数で現場を回さなくてはならない中小零細の会社の方のことも考えられずにどこが教育なのか。私には理解できない。

 現場の教員の負担を少なくし、子供達に接する時間の確保こそ大切なことであり、教育的指導が必要な保護者に対しては教育委員会直々にご指導申し上げればよいことであると考えている。

 茨城県教育委員会のこの通達が古河市の行っている事業を指すのかどうかは分からないが、教育の質の向上を図るのであれば事業の簡素化は避けて通れないことであると思っている。

 追伸

 本日私の質疑において旭町―今泉線の開通が今年度(来年3月31日まで)に出来上がるとの答弁を受けた。渋滞の緩和に役立てばよいと思っている。