本日の本会議において健全化判断比率審査意見書についての報告があった。数字は先日ご案内した通りである。

 財政統計研究所の「健全化判断比率ハンドブック」によると、健全化判断比率は黒字要素、赤字要素の捕捉の基準、一般会計等の負担見込み額や解消可能資金不足額等の算定基準の設定次第で変動するとある。

 そこで早速、総務省ホームページ「地方公共団体財政健全化法関係資料」を検索し、算定方法を読んでみたが、非常に分かり辛く議会に公開された決算資料から検証しようと試みたがうまくいかなかった。

 そこで総合政策部長に尋ねてみた。「議会に配布された資料を基に我々議員が健全化判断比率を計算することは可能か。」と。

 答えはあっさり「不可能です。」・・・・・

 私達は報告される数字を見て、その数字が何を意味するのか分からなくても良いのだろうか。

 私は市民に尋ねられた時、答えられなくてはいけないと思い、その算式に使う数字を議会に公開してくれるように頼んだが、最終日までかかるとのお返事を頂いた。

 本日のお題、摩訶不思議とはこのことなのだ。古河市の監査委員は意見書において、審査の方法として「審査に付された健全化判断比率及び算定の基礎となる事項を記載した書類について、関係書類との照合及び係数の確認を行うとともに、必要に応じ関係職員から説明を聴取し審査を実施した。」とある。

 これらの書類を見せてくれるだけでよいのに出てくるのに2週間かかるとはこれ如何に。

 財政状況がおかしいのを議員が誰も気付かなかったでは、選んでいただいた市民に申し訳が立たない。
職員にはめんどくさい作業をさせることで、又更に嫌われてしまうが、どれもこれも古河市のため。頑張ることとする。

 ちなみに古河市の実質黒字比率は1.24%で、連結実質黒字比率は6.36%であるという。一体どんな算式で計算するのかは報告を待たねばならないが、非常に複雑怪奇であることだけは間違いなかろう。