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 北海道視察の二日めは夕張市を訪問した。特急と在来線の接続が非常に悪く、1時間や2時間待ちはザラのようである。観光旅行ではないので仕方が無いことである。

 我々は7月24日の午後1時2分に新夕張駅に到着した。駅前には我々が手配したタクシーが2台とまっているだけで、他には人影も見当たらない。

 対向車もまばらな道を登ってゆくと夕張の町が見えてくる。人影もまばらでこれが炭鉱の町として栄えたあの夕張かと驚くばかりであった。

 町の主要産業である観光がどうなっているのか視察。一番観光客が来ると言う幸福の黄色いハンカチ広場に行く。私達のほかに4人の人がいただけでとても観光地とは思えない。

 続けてメロン城に行く。現在この工場は操業を停止しており、建物内には人影も見えない。蒸留用の釜や瓶詰めのラインが寂しそうに並んでいる。

 市役所に向かう車窓から廃墟と化した遊園地を見る。何と悲しい風景か・・・

 定刻前に議長と面会し、3時より研修が始まる。配布された資料を基に質疑応答の時間となった。私は当時18名もいた議員の誰一人出納整理期間を利用した資金のジャンプを指摘した者はいなかったのか尋ねた。チェック機能を有しない議会の責任も否めないと思うと具申した所、とんでもないご意見を頂くことになる。

 その方は他の地方自治体から会派(3人であっただろうか)で研修に来られていた方で、私の発言が終わるや否や「私達は非常勤であり、その上公認会計士でもないのだからそんなことは分かりやしない。」と怒ったような口調で説明役の職員に私への怒りをぶつけている方があった。非常に残念なことである。

 我々は非常勤と言う身分であるが、一般質問と議決権を持つ議員である。執行部が出してきた議案や予算案をきちんと審議してよいものは良い。悪いものは悪いとするのが務めであるのに残念ながらその方の頭の中にはそれが欠落しているように感じられた。

 何はともあれ、財政再建団体になると言うことは非常に大変なことだ。この夏休みに夕張市から配布された資料に目を通し、議会のチェック機能の充実と監査機能の強化を図って行きたいと思う。