先日行われた大手中学受験塾四谷大塚の全国統一小学生テストの成績表が返却された。

 受験者数は小学3年生13649名、小学4年生19460名、小学5年生23606名で、合計56715名であった。

 茨城県会場の受験者数は小学3年生230名、小学4年生418名、小学5年生484名で、それぞれの学年の平均偏差値は48.6、49.3、48.9と全ての学年において全国平均を下回っている。

 毎年、古河市から私立の中学校を受験し進学する子供達は50名~100名いると思われる。経済的に恵まれている家庭ならともかく、一般家庭において交通費を含む私立中学へ学費を捻出することは二の足を踏んでしまうに違いない。

 先日受験にいらっしゃった保護者の方々との会話の中で、古河から受験できる公立中高一貫校のご要望が非常に多かったことをここに記しておく。

 授業料の比較的安い公立中高一貫校ならば子供を受験させてみたいと言う保護者は比較的多いのである。この方々のご意見を我々議員は無視してよいのであろうか。

 親の所得に関係なく、能力のある子供は地域(市・県)が育て、一人前にする。その様な環境作りすら出来なくて何が高等教育機関の誘致なのか理解に苦しむ。

 古河の地は非常に教育熱心な土地柄である。私の住む末広町だけでも10軒の学習塾が軒を連ねている。

 問題はその熱心な保護者の願う受け入れ先(学校)の不在である。

 私は地域間格差の一因に教育格差も挙げられると思っている。この教育格差の是正無しに地域間格差を埋めることは難しいと考える。

 教育を通じて、政治を通じてこの地域の格差是正に心血を注ぎたいと思っている。多くの市民の皆様のご理解とご協力をお願いしたい。