風邪の季節が到来した。日曜日の朝早く息子の具合が急に悪くなり、古河市のホームページを検索してみるとその日、開いている病院は西南医療センターであった。私の家からゆうに30分はかかる。
 激しい嘔吐と繰り返し襲う下痢に苦しむ息子。妻に古河病院へ連絡するように指示する。神にもすがるような気持ちで尋ねてみると、「外科担当の医師ですが、診てあげますよ」という有難いお言葉が返ってきた。
 結果は流行性の胃腸炎であった。食事が摂れないので、3時間ほど点滴を打ち、処方箋を出してもらい帰宅する。帰り際にその医師から「今日の夜まで勤務していますので、何か変わったことがあればまた連絡下さい」との言葉を頂き安心できた。
 これだけ市内に医院があり、お医者さんもいらっしゃるのに、土曜の夜から月曜の朝にかけて子供の体調の急変に対応できないとは、14万7千人の人口を誇る我が古河市の何と情けないことか。
 旧総和三和地区からは西南医療センターは比較的近くに感じられるが、この休日夜間無医村旧古河はどうしたものだろうか。
 今朝の朝日新聞に「乳幼児の医療費助成拡大増える患者」「悩める小児科医」との見出しで特集が組まれている。医療費の無料化が小児科医を疲弊させ、小児科を目指す医師が減少する一因となることも指摘された。
 古河市議会においては「少子化に歯止めをかける」ため、独自の医療費助成を今年の10月1日から行う旨、可決した。
 私も良かれと思い賛成したが、この様な問題もはらんでいるのかと改めて考えさせられた。今後、どこに主眼を置き、取り組むべきか熟考に熟考を重ね、精進努力してゆきたいと思う。