平成18年度の茨城県公立高校(全日制)受験者数は17938名であった。お隣の埼玉県で実施されている北辰図書が7月16日に実施した会場テストは39784名の参加者を集め、秋以降は毎年5万人以上の規模になると言われている。
 県内旧第5通学区(18年度入試からは学区撤廃)は陸の孤島と言われ、特に古河に関しては市内の高校以外では埼玉県や栃木県の高校を受験せざるを得ない状態が続いている。
 koga_siさんご指摘の市内の高校は私が18年前に学習塾を始めた時から問題を抱えていた。殊に理数科に関しては定員割れが続き、とうとう(五年ぐらい前だったと記憶しているが)募集停止となった。
 一昔前なら考えられないような事も起こっている。私立高校ならいざ知らず、公立高校の先生方が学習塾に生徒(受験生)を送って欲しいと打診し始めたのである。
 勿論下妻一高の先生方もみえた。公立高校がその存亡をかけて生き残りを模索し始めたようであるが、koga_siさんご指摘の市内の高校は立て直すまでにあと5年はかかると思われる。
 お客様(保護者)はよく見ている。自主性とは聞こえが良いが、茶髪、金髪、制服を着ずに登校する生徒を見逃していたこと。それが志願者の定員割れを起こしたことを、来校された先生にお話してあげた。
 私の塾の生徒達もある程度の成績があるもの達は埼玉の公立高校を希望する。(決して私があおっているわけではない)
 そうすると中・上位でその高校に入学できるはずの受験生が抜けてしまい、それまで受かるはずのなかった生徒達が合格すると言う珍事が起こってしまう。
 特に素行に問題がない限り、公立高校は足切を行えないとその先生はこぼしていた。それではどうしたらよいか。
 答えは簡単だ。天下の土浦一高も行った(理数科の募集停止)が、更にクラスを減らし、募集人員を240名から一気に160名に減らすぐらいの意気込みがなくては、この泥沼からは抜けられない。
 他県の公立進学校の競争率が軒並み1.5倍を越えている中で、一般入学試験においてたかだか5名オーバーでは本気で大学進学を考えている方々からは敬遠されても仕方のないことだと思われる。