光映館のホームページを見て驚いた。5月に閉館するとの事であった。幼い頃は東映漫画祭りや仮面ライダーの映画によく連れて行ってもらった。
 夏休みともなると朝早くから並ばないと席が取れないくらい混雑したのが懐かしい。皆は覚えているだろうか、お昼前になるともう亡くなってしまったが光映館のお婆ちゃんが「コロッケパンと、海苔巻き(おすし)がはいりました」と放送を入れたことを。
 光映館は本当に私の子供心をくすぐってくれた。蕎麦の自動販売機を見たのも私は光映館が初めてだった。映画を自分達で見られるのは何か大人になった気がしたのもその頃である。
 最近はビデオやDVD等の普及により映画館に足を運ぶ回数が減ったのは否めない。一昨年はとても久しぶりに妻と映画「いま、会いにゆきます」を見に行き、大スクリーンとその内容に感動し、FCの設置を本気で考え始めるきっかけともなった。
 時の流れは本当に早いものだと思う。私が初めて映画を見てから35年の歳月が経っている。今回の閉館にあたっては、時流の流れには逆らえない事情があるものと拝察する。
 何はともあれ「ありがとう、光映館。私は生涯忘れない。」