平成12年に施行された介護保険は5年目となり、見直しの時期を迎えている。介護保険の需要が増し、保険料の引き上げを検討しなければならないからである。
 介護保険料は各自治体によって設定される。基準月額が一番安いのは山梨県秋山村で、月額1783円。一番高いのは北海道鶴居村の5942円だ。古河市は月額2400円である。
 秋山村にたずねてみると、保険料が安い理由は以下の三点であった。
   ,年寄りの93パーセントが介護サービスを利用していない。
   △修里わり村が週2回無料送迎バスを出し、村営の温泉施設へ招待している。
   ゲートボールなどの活動が盛んに行われている。
 古河市の介護サービス利用状況では、要介護認定を受けた方の約58パーセントが居宅サービスを利用し、21パーセントの人が施設サービスを受け、残りの21パーセントの方が未利用となっており、一般会計からの繰り出し金はどうなっているのかと言うと年々微増となっている。平成14年度決算では約2.6億円の繰り出しを行っている。
 古河市の介護保険事業は年間2.6億円の赤字なのである。秋山村に見習うことはないか。又、古河市単独の考えは・・・
 私は昔あった「御用聞き」の制度を取り入れるのも良いと思う。八百屋さん・お酒屋さんがお得意さんを回り、必要な物を届ける制度である。これで買い物サービス部分にかかる負担は、軽減される。
 又、新聞・テレビの報道では、悪質な介護事業者の不正請求があるとのこと。これらには厳しく罰則を科し、認可の取り消し等も検討されなくてはならない。