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2011年3月11日

東日本大震災がおきました。

津波でたくさんの人の命が失われました。

ご冥福を祈るとともに

まだみつかっていない人がみつかることを

願っております。

震災がおきてしまったことは

とても悲しいこと。

しかし、震災がおきたことで

人生が大きくかわったり

すてきな出会いがあったりした人もいると思います。

私もその一人です。

今回は私が3月11日という日を

つらい日だけにしたくなくておこした行動のことを書きます。


私は2012年から被災地へ足をはこび

ブラインドサッカーや

マッサージをして

被災地の人たちが

笑顔になってもらえたらと

サッカー仲間と協力して

ボランティア活動をしていました。


その活動をとおして

仲良くなった被災された家族がいます。


その家族に相談をしました。

「3月11日にプロポーズをしようと思うんだけど不謹慎かな?」

2015年1月のことです。

まだまだ震災のつめあとが

残ってたし、

被災地うまれでもない私が

そんなことをして

当事者がどう思うかわからなかったから

きいてみたんです。

そしたら

「不謹慎なんかじゃないよ。そうやって3月11日にすてきな思い出ができることはうれしいよ。」

背中をおしてもらえたので

実行することにしました。

この日を選んだのには

もうひとつ理由があります。

彼女も震災ボランティアをしていて

なんども東北へ足をはこんでいました。

彼女はどろだしとか

たきだしとかを中心に活動していたので

現地で一緒になることはありませんでした。


「サプライズでやりたいので協力よろしくね。」

場所はその家族が避難した場所でもある

石巻の鹿島神社がある日和山。

「指輪あげたいけどサイズわかんないなー。」

悩みました。

「誰かにサイズはかってもらおうかなー。」

「でも怪しまれたらサプライズじゃなくなるなー。」

悩んだ結果

指輪は後日一緒に買いにいくことにして

当日はネックレスをあげることにしました。

ネットで人気のネックレスを調べ、一人で購入するためにお店へ。

みえないから色とかデザインとかを

店員に詳しくきいて

彼女の感じも伝え

なんとか決めることができました。


2015年3月11日は平日だったので

彼女に仕事を休んでもらうのに

大変でした。

「一緒に被災地へ参拝しにいかない?」

そんな感じで言ったんですが

仕事が忙しい彼女。

「休めないかも?」と言われた瞬間

「まじかぁ!!一年まつのはちょっとなー。」

どうしてもいきたいので

なんとかお願いして休んでもらいました。

当日は宮城県にすんでいる

サッカー仲間も協力してくれて

ちゃくちゃくと準備がすすんでいました。
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2時46分の

黙祷をおえて

参拝したら

どこかはじのほうで

言おうと思ってました。

私の予想では

現地の人たちが数十人きてるくらいかと思ってたんですけど

テレビカメラもきてて

数百人いたんじゃないかくらい

たくさんの人でした。

「これじゃどこか静かなとこで言う場所ないじゃん!!」

ちょっと混乱してタイミングをつかめずにいると

参拝をおえたとこで

サッカー仲間が

「神さまの前でなにか言うことある人いるんじゃないの?」

そうきりだしてくれたので

「このタイミングのがしちゃだめだぁ!!」

現地の人たちいるけど

言う覚悟を決めて

いざプロポーズ。

無事彼女から

「はい」という返事をきくことができました。

その様子をまわりの人たちもみていて

返事がわかった瞬間

たくさんの拍手をもらうことができました。

被災された家族が

うれし涙をながしてくれたことをかんじて

「この日にしてよかった!!」

心からそう思えました。
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あれから毎年

同じ場所へ

黙祷と

参拝にいくけど

それともうひとつ

うれしはずかしを

思い出します。

被災された知り合いたちから

「おめでとう。ありがとね。」

そんなラインがきます。

震災のことは忘れないけど

たくさんの人がプラスな思い出を

つくっていけたらいいなと思います。



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