生田緑地の中の広い園内に20棟以上の古民家が移築復元されています。
あまり知られていないのか園内は土曜日でも人がまばら。
ゆっくり散策しながら一軒ずつ見学しました。
古民家といってもただの古い庶民の家ではありません。
当時はかなり財力や地位のある人が住んでいたんだろうなと思われます。
わざわざ移築復元されるだけあって、どの家も立派です。
近年、田舎暮らしがブームとなり、
今でこそ古民家の再生や古材を用いたリフォームなども脚光を浴びていますが、
それよりもっともっと前から古民家の保存運動をされていた方々がいらっしゃったのですね。
尊敬~。
実際に目で見て触れてみると古民家に対する畏敬の念が湧いてきます。

実際の住み心地は快適とは程遠いでしょうけれど、皆が力を合わせなければ暮らしていけなかった時代の家族の結束の強さがうかがえます。
自分勝手が許されない厳しさも古民家から伝わってきます。
また家を守り家族のために尽くした女性たちの姿をも彷彿とさせます。
作り手の気の遠くなるほどていねいで優れた技量に加え、そこに暮らし続けた人々の祈りや願いが深く沁み込むことで、家には風格が備わっていくような気がします。
現代においてこれらの古民家とまったく同じものをイチから作り上げるのは不可能ではないでしょうか。
ここを見学して古民家へのイメージが大きく変わりました。
そして、何百年と年月を経ても訪れる者に様々な感慨をもたらしてくる古民家が一箇所でこんなに何棟も手軽に見学できる場所があることをもっと大勢の方に知ってほしいと思いました。
家はただの器ではないことを実感した日でした。



