会社から帰って、晩御飯・片付け・洗い物をして19:00頃、いつものようにウォーキングを始めたのである。おおよそ、決まったコースの60%くらいを過ぎたあたりだろうか、頬の辺りにポツポツと何やら当たる感覚を捉えたのである。「む、もしや、雨か??」と思い、でももうちょっとすればマンションに着くし、Tシャツは汗でビショビショなので、多少濡れたところでどうってことないし、まぁそんなに酷い降りにはならないだろう、と頭の中で考えて、黙々と歩いていたら、あっという間に豪雨になってしまったのである。

もちろん、どこかで雨宿りとは思ったが、雨宿りしたところで、いつ雨が止むかも分からないし、あと少しでマンションだという誘惑には勝てず、結局そのまま歩くことを続行したわけである。もちろん、豪雨の中を傘を差さずに歩いているのだから、たちまち濡れネズミ水も滴るイイ男の完成である。

尤も、周囲の人からすれば、Tシャツを着た男性が、傘も差さずにずぶ濡れで、杖を突いてトボトボ歩いているのだから、とても奇異な姿に見えたのだろう。途中で、一人の男性が「大丈夫ですか??」、カップルの女性の方が「傘を貸しましょうか??」と声を掛けてくれたわけである。大丈夫かと問われれば、おそらく誰が見ても大丈夫な状況ではないのだが、こういうとき「大丈夫じゃありません。助けてください」と言える人はよほど事態が深刻なケースであって、私のように、あと少しでマンションに着くし、別に歩く分には支障がないというケースで助けを求めるのは、なかなか勇気がいるのであって、このときは「大丈夫です。家がすぐそこなんで」と、その男性の好意をやんわりと断った。

カップルの女性の方は、まだ降り始めで、それほど身体も濡れてないときならいざ知らず、すっかり濡れネズミ水も滴るイイ男になっている状況で傘を貸してくれても、it's too late.でしかなく、また貸してくれたところで返すアテもないので、このときも「お気遣いありがとうございます。でも、マンションがすぐそこなので」と断った。

最近、ニュースでもゲリラ豪雨がよくtopicsに挙げられているが、まさか自分の家の周りで起こるとは予想だにしていなかった。迂闊と言えば迂闊なのだが、豪雨・ゲリラ豪雨は、いつどこで発生するかがよく分からない。そして、ちょっとでもその兆候があると、あっという間にそういう状況に見舞われてしまう。私が経験したのは豪雨であって、冠水やら増水やら落雷やらとは無縁だったが、何の準備もしなければ、間違いなく濡れネズミ水も滴るイイ男になってしまうのである。その濡れネズミ水も滴るイイ男が杖を突いて歩いていたら、周囲の人たちにも余計な心配をかけてしまうので、次回からは折り畳み傘を常備して歩くことにしようと思っている。

いずれにせよ、見ず知らずの私に声を掛けてくれた男性とカップルには感謝、感謝である。