池上梅園でのつるのお茶会ごっこ「納涼浴衣茶会」、あいにくの雨模様でしたが、おかげさまでお客さまがたと楽しいひとときを過ごすことができました。
無事開催できたのは、祇園大明神=牛頭天王=スサノオノミコトの神通力のおかげか、それともお抹茶の免疫パワーの賜物かも?
 
当日の会記と祇園祭の由来については、前の記事にございます。
 
 
お道具は極力買わずに作りました♪
 
今回のお茶会ごっこのテーマは疫病退散を祈って、祇園祭で、と思いついて、はじめてお茶杓をペイントしてみました。
 
 
市販の竹茶杓の裏側に赤色を塗って、乾燥させてから、金と銀でひょうたんを描きました。
 
……え? ひょうたんが5つしかないって?
 
 
いえいえ、表側にちゃんと、小さな金色のひょうたんがいるのです。
お茶会ごっこのお客さまも、気がついてくださったようです。
 
5+1=6個で、合わせて六瓢(むびょう)、銘は「六瓢息災」=無病息災、でございます。
 
というのも、片面に6個だと、ほかにひょうたんのお道具を使ってしまうと、「七瓢」になってしまいます。
今回は、掛け花入れにひょうたんを使っています。
 
 
お茶碗にお茶杓が乗っているときは5つだけ見えるようにして、合わせて「むびょう」になるように。
 
棚に飾った、屏風のお話も少し。
 
祇園祭の期間中、大きな商家などでは、屏風など、秘蔵の調度品をいっせいに広げて展示します。
有料の展示もありますが、個人宅を無料で開放してくださるところもあります。
 
非公式の行事ですが、「屏風祭」ともいわれていますね。
屏風飾りをするお宅は、時代とともに減ってきているようです。
 
 
このちっちゃな屏風には、昭和の頃の祇園祭の様子が描かれています。
 
原画の東聖観さんは、すでに故人ですが、染色家として活躍されました。
五木ひろしショーの衣装や、チャールズ皇太子のロイヤルウェディングの際、中曽根首相がダイアナ妃に贈呈した打ち掛けを作られたそうです。
昭和の時代には、東さん原画のインテリア小物がたくさん作られました。
古都京都で平安時代に始まった祇園祭は、昭和、平成、令和と、変わらず続いています。
 
祇園祭に欠かせない「粽」(ちまき)♪
 
八坂神社で行われる神事、「稚児社参」では、境内の茶屋、二軒茶屋中村楼が稚児餅(白みそあん入りおもち)を献上します。
三條若狭屋の「ちご餅」は、これにちなんで作られたもの。
串にささった三本のおもちが、八坂神社で授与される、疫病除けの粽の形の竹皮に包まれています。
 
 
 
厄除けの粽は、祇園祭には欠かせないアイテムです。
八坂さんのほか、各山鉾それぞれの粽があります。
 
どうして粽なのか。
 
「蘇民将来伝説」って、ご存知ですか?
 
その昔、スサノオノミコトがみすぼらしい老人に化け、蘇民将来の家にやってきました。
蘇民将来は貧しかったのですが、せいいっぱいのごちそうを出してもてなし、こころよく一晩の宿を貸しました。
実はスサノオノミコトは、これから疫病で村を滅ぼすところだったのです。
が、親切にしてくれた蘇民将来だけは助けてやるから、目印をつけておくように、と告げて去っていったのでした。
 
それ以来、玄関先に「蘇民将来子孫也」(私は蘇民将来の子孫です)と書いた茅の輪や粽=茅まきをつけておくと、疫病がよけて通ると信じられています。
 
長刀鉾に入った三條若狭屋のちご餅♪
 
このちご餅の長刀鉾のパッケージ、見てください~。
 
 
お稚児(ちご)さんと禿(かむろ)ちゃんたちを先頭に、お囃子のみなさんが乗っています!
(お囃子さんは、裏側ではちゃんと後ろを向いているんです~)
 
山鉾巡行では、鉾から粽を投げてくれるのを、みんなで拾うのです。
でも今年は拾えませんので、各鉾が通信販売をしてくれていました。
 
こちらは、長刀鉾の保存会さんから送っていただいた粽です。
お席では、書院飾りにしました。
 
 
これでだいぶ疫病が祓われたのではないでしょうか…!
 
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by お茶でもいっぷく - 観月つる子
 
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