霊体験の話です。
嫌いな方、気分を害する方はご退室をお願い致します。





やっぱりミコはおかしいよ…

吐き気を堪えながらYを止めようとしましたが、Yはさっさと入り口へ歩いていってしまいます。
ヨロヨロとYを追いかけるとお弟子さんがお出迎えに出てきました。
Yが二人分の見料を渡すと中へ入るように促されます。
『茶ー子、早く!』
笑顔で手招きするY…

嘘でしょ?
なんで何も感じないの?

帰りたくてしかたなかったけど、こんな所にYを置いていけない…
ともかく約束したのだから、挨拶だけして早々に帰ろう…

これが間違いでした。

お弟子さんの案内で部屋に通され、座って待つように言われました。
ホントは座りなくなんてなかったけど、階段の疲れと気分の悪さで崩れるように座りました。
お弟子さんはその様子を見て
『具合が悪いのですか?大丈夫ですか?』と心配してくれましたが
『先生にお会いになれば、すぐに良くなりますよ(^^)』

その先生が原因としか思えないんですけど…

お弟子さんが部屋を出ていくとYが
『ちょっと茶ー子、しっかりしてよ。先生に失礼だよ?』
「Y、ここはダメだよ。挨拶だけして帰ろう。」
『なに言ってんのよ?先生のお話はちゃんと聞かないと…』

ドクン!!
心臓が跳びはねました。
何か近付いてくる…嫌なものがくる…

足音が聞こえてきました。
そして足音が近づくほど臭いも強くなっていく…

そして襖が開くと巫女装束をまとった中年の女性が弟子を引き連れて入ってきました。


ミコの登場です…





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