【蜜の香り、淡い色合い・・烏龍茶の深い世界を飲み比べ!】 | 世界お茶まつり SNS広報チームのブログ

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二子玉川駅から徒歩10分程度のところにある、お茶と食料雑貨[ラサ]さん。
店主さんは台湾に10年住んでいたこともあり、中国・台湾のお茶に大変詳しい方です。

 

お店の2階がカフェになっていて、ゆったりとくつろげる雰囲気
お茶中国茶にあまり詳しくない方でも、
店主さんが体調や気候などに合わせておススメのお茶を紹介してくれます。

こちらの店主さんのナビのもと、様々な烏龍茶に出会いました

烏龍茶は、お茶の葉の発酵を途中で止める半発酵茶に分類され、
一説では製茶されたお茶が烏のように黒くからす龍のように曲がりくねっている龍ことから
烏龍茶と呼ばれるようになったとか。

烏龍茶の産地は大きく分けると中国・福建省の北部と南部、広東省、台湾の4ヶ所。
ひとことで烏龍茶といってもかなりの種類があり、発酵の度合いも様々です。
今回は発酵度の低い順にご紹介します

 

左のほうが発酵が進んでいます。こうして並べると良く分かりますね

(お茶の紹介、右から)
●文山包種 冬茶 カフェ1,250円(税込)●(台湾) 発酵度8%程度
台湾四大銘茶のひとつで、台湾茶の発祥地といわれる文山地区で収穫されるお茶。
香り・色・味とも緑茶を思わせる青みが感じられ、苦味はなく柔らかで飲みやすい味わい。

●石古坪烏龍 カフェ1,350円(税込)●(中国)
中国・広東省潮州の少数民族が、
鳳凰鎮石古坪(せっこへい)村という村で作るお茶だそうです。
こちらも一般的に烏龍茶といわれてイメージするのに比べてかなり緑茶に近い味わいで、
少し青いお花のような優しい香り。

●石古坪 蜜蘭香 単叢 カフェ1,400円(税込)●(中国)
こちらも石古坪村のお茶で、花や熟れた果実のようなフルーティーな香り
これが天然のフレーバーということに驚きます
また単叢(たんそう)とは独立した一本の木から摘んだことを表すそうです。

花や果実のような甘い香りがするお茶では東方美人ダージリン夏摘みなども有名で、
ウンカという虫がお茶の葉を吸着することで香りを出すそうですが、
蜜蘭香単叢はウンカが介在せずに、発酵によってこの香りや風味を出すそうです

 
●鳳凰単叢 蜜蘭香 カフェ1,400円(税込)●(中国) 一般的に発酵度15~30%

烏龍茶の始まり
は、広東省の鳳凰単叢か福建省の武夷岩茶かといわれているそうで、
こちらがその鳳凰単叢

先ほどの石古坪に近い広東省潮州の鳳凰山(標高1300Mくらいの高地)で栽培されています。
こちらも蜜蘭香で、熟れたフルーツやハチミツのような、とろりと甘い香り

お茶の葉のふちが赤茶に変色しているのが発酵しているしるしだそうです。

 
●凍頂烏龍 カフェ1,450円(税込)●(台湾) 発酵度30%程度

凍頂烏龍は、現在では台湾を代表する烏龍茶として知られているそうです。
19世紀中ごろに大陸から台湾に伝えられ、凍頂山で栽培したことが始まりとか。

今回いただいたのは、品評会で入選したという一品
じんわりと温かみある香りと、少し甘みを感じる風味で、親しみやすいお茶。

 
●木柵鉄観音 極上品 カフェ1,300円●(台湾) 発酵度50%

発酵の度合いにしたがって、だんだん色が濃くなってきましたね
日本でもよく耳にする鉄観音とは茶の木の品種名
こちらは台湾・台北市のお茶で、木柵とは最初に苗木が移植された地名のことだそうです。

木柵は一般的に強い揉みと繰り返し焙煎されることが特徴とのことで、
今回いただいたのはラサさんで72時間火入れしたもの
ほわ~っ~Эと、火入れの温かみや、ほんわりとした甘みを感じる香りが漂います

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どのお茶にも共通するのが、思った以上に苦味はなく、まろやかでやさしい味わい。
そのかわり香りのバリエーションがとても広く、
中国・台湾ではお茶の香りを楽しむことが多いようです

ここまで烏龍茶をご紹介してきましたが、店主さんいわく、
広~い中国大陸では飲むお茶も地域ごとに大きな違いがあり、
実は全体として烏龍茶を飲む割合は、なんと約1割程度

それ以外のほとんどは、緑茶が飲まれているそうです

ちょっと珍しい中国の緑茶をいただきました。
以下にご紹介する2つは中国十大銘茶に数えられ、外事礼茶といって、
中国政府が公式に贈呈品として外交に使うという、とても高級なお茶


●明前 獅峰 龍井 カフェ1,300円(税込)●

平たい茶葉が特徴的ですねちょっと香ばしい豆のような香りがします。
日本の高級な煎茶に近いような味わいですが、それよりももっと淡く優しい感じ

龍井(ロンジン)茶は浙江省杭州のお茶で、中国緑茶の中でも代表的なものだそう。
また中国の緑茶は釜炒りが一般的だそうで、
龍井茶は炒る時に押し付けるので平たいそうです。

明前とは二十四節気の清明節前(日本の暦で4月5日前後)の新芽を摘んだことを示し、
龍井茶のなかでもグレードのよいものだそうです。
獅峰とは龍井茶の産地の一つ。

 
 
●明前 黄山 毛峰 極品 カフェ1,300円(税込)●

黄山毛峰は安徽省黄山で栽培されるお茶。
標高1000M近い山が連なる風光明媚な景勝地だそうですよ!
やはり中国緑茶の代表的なものとしてよく知られているそうです。

摘んだ時のままに近い形状を保って炒られるそうで、龍井茶との違いが面白いですね
清らかな青みを感じる淡い香りで、味わいも見ためどおりとても淡くて繊細。

こちらも清明節前に数少ない新芽を摘んだもので、とてもグレードの高い一品だとか


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ひとことで中国茶烏龍茶といっても、産地や品種で様々に違いがあり、
こんなに幅広いのか・・・・と初めての体験!

ラサさんでしか出会えないようなお茶があったり、自家焙煎したものもあるので、
お茶屋さんが勉強のために飲みに来られることもあるそうです。


初めてだけれど・・・という方も、もう少し詳しく勉強したい!という方も、
ぜひラサさんのお茶の世界を味わってみてください




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お茶と食料雑貨 ラサ
〒158-0094 東京都世田谷区玉川4-8-2 ヴィヴァーチェ1F・2F
営業時間 11:00~20:00 (月曜定休)
TEL,FAX 03-3708-9100
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【記事作成 広報田渕】