1月14日 | はね流

1月14日

昨晩、ある事を思い出して、急に眠れなくなった。


今日は、Mさんという元友達の誕生日である。


僕より2つ年上の女の子である。


今は結婚してしまって、1児の母となった。


結婚してしまって、迷惑かけるといけないから、


連絡取っていないから『元友達』という表現を使います。


Mさんは常に誰かと恋愛しているような子で、


常に彼氏は居た。


男の僕から見れば、愛というより寂しいから付き合っているという感じである。


ある年は1年間に6人付き合っては別れていた。


ちゃんとお前を大事にしてくれる男と付き合えよ!!って、僕が言っても


聞く耳を持たない。


そんなことしとるから、よく男性とのトラブルがある。


数年前、Mさんの誕生日の前日…


Mさんから深夜遅くに電話があった。


なぁ、会えへん??って言うてきた。


俺、明日仕事やし…と、言いかけたが、受話器の向こうで泣いているように思えた。


これだけ男との付き合いはあるし、男友達も居るし、何で僕なん??って思った。


深夜のコンビニで待ち合わせすることになった。


いつも時間にルーズなMさんが何と長年の友達付き合いで初めて僕より先に着いて待っている。


これは電話のことといい、何かあったな!!


直感で思った。


話を聞くと、男に振られたのだ。


この子はいつも振られてばかりなのだ。


仕方ないから、一晩限りで僕が『男役』になった。


某、夜景の綺麗なスポットにドライブに連れてってあげた。


この子を女として見たことがないけど、この晩だけは彼氏役を演じた。


もちろん、そういうことはしてないですよ(笑)友達ですから(笑)


そして、夜景見せてあげてMさんが少し落ち着いてきた時に、


Mさんの携帯が鳴った。


どうやら昔の男かららしかった。


この男は、いわゆるチンピラで警察の世話にもなったことがあるらしい。


電話の会話を聞いていると何かもめているらしかった。


会いたいと言ってきて会いたい、会えへんのやりとりをしている。


彼氏役の僕は電話を代わってあげた。


どうも関東の人間らしく、


僕を完全なMさんの彼氏と思いこみ、さんざん喚き散らしてきた。


てめえ、殺すぞ!今からそっち行くからな!!…


でも、僕は必死で笑いをこらえた。


三重県は大部分が関西弁なのですが、ああいう東京弁なんかいくらキレられても恐くも何ともないのです。


でも、最後はこらえられず…


はいはい、どうぞ。いつでも来てください。


何かあったら警察に言いますから。


…と、笑ってやたら冷静に言ってしまった。


しゃあないやん、あの東京弁と東京アクセントに免疫がないんやから(笑)


受話器の向こうではさんざんこのチンピラ男が吠えている。


そして一方的に電話を切ってきた。


僕はMさんに言った。


もうちょっと、マシな奴おらんのか??(笑)


僕はあまりにも電話がおもろくて、笑いが止まらへんかった。


素敵な??Mさんの誕生日前夜の出来事やった。


家に着いたら朝になっていたが、仕事には根性出して行った。


当然、このチンピラ男は来なかった。


Mさん、36回目の誕生日おめでとう。


旦那さんに大事にしてもらえよ(^-^)