経験 | ほうれん草とビール

ほうれん草とビール

日々のつれづれ、読んだ本、聴いた音

レイモンド・カーヴァーを読んだ今日、昼寝をしていたら意味深な夢を見たり、実家から連絡があったり、ちょっとだけ特異日の続きが残っているようだ。


誰にでも、辛かった経験というのがあるだろう。
それが幼いころから長く続いてしまうと人生が狂わされてしまう。

幸いなことに自分の記憶の中では、これらの辛い思い出は短期間で収まっている。

当時は大変で、それこそ死にたいと思いつめる場合もあるのだが、今、小説や現実の出来事で何かに出会うとき、そこに現れるものごとがとてもはっきりと感じ取れる時がある。これらの経験のせいだ。

かつての辛い経験で見かけた何かの像がくっきりと浮かびあがる。

ひどい人間の、ひどい感情の集まりの中で、正しいことを貫こうとした人たち。
淡々と自らの担務に身をささげた人たち。
大きな愛を持って接してくれた人たち。

世界はおそらく苦しい場所かも知れないが、たまたま運命に守られているとき、このようなしみじみとした感情の記憶に包まれる。

願わくば、大事な人々が幸せに生きられますように。もういなくなった魂がどこかで安らかにくつろげますように。