Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
村上春樹関連ということで読み始めたが、このような素晴らしい作品が存在していたことに本当にびっくりした。
一番感動したのは、「ささやかだけれど、役にたつこと」。
初めは不安ばかりが重なって、この物語がどこへ向かおうとしているのかまったくわからないのだけれど、最後の最後で真っ白な光にすべてが包まれる。
途中に、登場人物たちが病院と家を往復する場面が出てくるのだけれど、経験した人ならわかるように、危篤の人間に付き添う、ということはまさにあのような感覚である。
また、「父の肖像」というエッセイも、家族のつながりというものについて考えさせてくれた。
人生の素晴らしい宝物を得た感じだ。