タモリカップクルージング2018復路ファーストレグ | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

2018年9月2日、日曜日

 

パーティーの後に艇に泊まる予定だったのは僕を含めて7人、、、無料係留期間いっぱいまでのんびりと朝ごはんを食べてから出港しようと思っていたけど台風21号が、、、

 

一人は台風で欠航になる前に急遽出張が前倒しになったのでパーティー後に横浜へ、、、残りの5人を連れてパーティー後に下田まで行こうかと思ったけど、うち一人が東京でインターンシップに参加予定、、、

 

台風と距離を何度も確認して、朝6時に出港しエンジン定格マックス3400回転で7ノットを維持できれば台風前の4日朝8時にはホームポートに帰れるという計算で、避難港を串本として出港することに、、、

 

10日からの海外予定がなければ台風が通過してからのんびりと帰るんだけど、、、元々は14日までのんびりクルージング予定だったのに、、、

 

朝、みんなには『のんびりと朝ごはんも食べれなくてごめんな~。』と言いながら5時起床、6:10には出港してすぐにセールアップ!

 

横須賀に入るイージス艦、、、航路外&ハーバーリミット外で左からきたのに避けてくれないのね、、、

 

観音崎、

 

回り込んだら観音開き!観音開きができるから観音崎?

 

久里浜沖、

 

城ケ島、

 

朝ごはんも食べずに出港から3時間、しかも船も多いし雨も降ってきたので差し板もしてキャビンに入れない。。。

お腹が減ったけど朝ご飯が、、、

 

しかし、発見!誰かがシートバックの中に忘れていったor置いて行ってくれたぷっちょ!!

とりあえず船が少なくなるまでこれでしのぐ、、、

 

GPVで確認すると伊豆半島の先にゲリラ豪雨!?

伊豆大島の東の黒潮の南西流に乗ろうと思ったのに、ゲリラ豪雨が襲ってきて正面からの強風になるコース、、、

 

これなら伊豆大島の西海面を黒潮に逆らって帆走ることになるけどゲリラ豪雨を回り込んだほうがマシみたい、、、

 

 

10:16

伊豆大島は雷雨に見舞われているみたい。

その中心に吹き込むフリーの風に乗って相模湾に流れ込んできているはずの黒潮に逆らっているはずなのにずっと機帆走で対地8ノット前後で南下できている!

 

伊豆半島と伊豆大島の一番狭くなっているところはやはり3ノット近くの逆潮が、、、

かなり稼いできたけど石廊崎を越えてからどれだけ稼げるかな???

 

11時過ぎに雨が小降りになったのでコンビニで買ったソーセージエッグマフィンを温めて、昨日の朝の残りのサラダでブランチ。

冷蔵庫開けてサラダがあるのは幸せ!!

対地6.5ノット以上まで回復。

 

神子元島をランドフォール!

 

神子元島と、、、、

 

下田の間、、、

 

前半、東京湾で下げ潮があったのか8ノットオーバーの対地で帆走ってきたからか70マイルを予定通り10時間!台風前に帰れる希望あり!!

 

1ノットでも稼ぐべくフラクショナルのジェネカーを揚げた。

 

久しぶりの3枚張り!!ここからは120マイル一直線!風向さえ変わらなければな~、、、

 

時々プレーニングしているのに対地6ノット、、、

伊豆半島の先っちょの東側の今は我慢するのみ!

西側に出たらひょっとすると!?

完全に出なくなったボートスピードとアンダーの風速を表示する風速計何とかならんかな???

 

石廊崎の真南、、、

 

エンジンを切りたいけど我慢、、、エンジンで1ノット、ジェネカーで1ノットは稼げているはず、、、

 

18:10

タモリカップ前日の晩御飯の残りの餃子にタモリカップ当日の朝ご飯の残りのサラダに冷凍チャーハン、、、

見たことあるな~、、、餃子の羽根焦がしてしまった、、、

んで、また食べ過ぎた!!

 

18:12

この日は朝からずっと涼しかった!

やっと対地7ノット台に回復、、、

 

18:59

風が弱くなって機走の方が早くてジェネカーが前から潰れ出したので下してからジャイブした、、、

う~ん、、、串本かな???

 

2018年9月3日、月曜日

8:56

ポリタンク3本の軽油を燃料タンクに移した。

これで紀伊水道に入って風がなくなってもエンジン定格出力MAXの7ノット強でも西宮までもつだろう。

 

9:00

遠州灘から熊野灘に入った途端に豪雨に襲われた、、、

 

2度目は唯の豪雨ではなく小さな低気圧(スコール)だったようで低気圧の南側では風が前に回ってなくなったのでそれからずっと機帆走。。

 

何とか避難せずに帰れるかな~???

 

今は尾鷲沖。

 

9:18

嵐の前の静けさってやつだな。。。

潮岬を回ったら爆走セーリングが待っている~、、、

 

12:08

新宮側沖でジャイブした。

暑い!!

 

数時間ごとに気象情報を確認して台風が走りだしていないことも確認、1時間ほど遅れているけどこれからさらに風が上がるし8ノットオーバーで今も帆走っているし、明日の朝6時には西宮へ到着しそうだぞ!!

 

と、何度も計算していたのに、、、

 

バキっ!ガリガリガリ!!

 

12:30

 

舵を持ちながら前方を注視していたのに全く見えていなく、たぶんキールにヒットして一度沈んで浮いてきてハルにワンヒットした直後にプロペラにヒットした直径15cm位?長さ2m位?の流木によってプロペラが回らなくなりました。。。

 

後ろを振り返るとプロペラで削られた場所だけがはっきりと分かる流木が、、、台風20号で熊野川辺りから流れてきて漂流している間に水を吸ってほぼ海面にも出ていない流木だったんだろう。。。

 

キールにヒットしたであろう瞬間すら『???』状態、、、ハルにヒットした瞬間にスロットルレバーに手をかけた直後には、、、

 

バキっ!ガリガリガリ!!

 

と音を立てながら回転が上がったエンジン、、、

 

スロットルを戻しクラッチを抜いてもプロペラの空転でガリガリと音がする、、、後進に入れるとプロペラがある感触があるもののやはりガリガリ、、、

 

ガリガリ音がするということはギアの破損でかけたギアの刃がギアに挟まれている音かスプロケットの破損だと思うので即串本へ緊急入港決定!!

 

諭吉’s〰〰〰〰!!!!!!!

 

もう気象情報を確認するまでもなくエンジンが使えないとなれば紀伊水道から大阪湾内の台風前の無風帯に捕まってしまって更に台風に捕まってしまうのは確実、、、しかも7.5ノットで帆走している状態では前進の具合も確認できない、、、

 

それなりの強風で綺麗な橋杭岩!

 

橋杭岩を回ったところでメインセールを降ろすのに四苦八苦、、、

 

メインセールが降ろせたらNo3だけで串本港にセールイン、、、

 

14時半、いつもの岸壁とは違う場所だけどとりあえず着岸、、、

海上保安庁と漁協に連絡、、、

 

いつもは漁船がぎっしり泊まっている岸壁がガラガラ、、、つまりはヤバい場所、、、

 

とりあえず漁協にご挨拶。

事務員の方に了承を得て確認したところ、

『今の場所は風に押されるけど波はそれほど立たず高潮でも岸壁まで潮が上がることはない。』

とのことだったのでとりあえずこの場所にかけてみることに、、、

 

でも、本当は反対の岸壁に移動したほうが安全だと思っていたけど事務員の方は、

『ここは波が高いので止めておいたほうがいい。』

とアドバイスをくれた場所、、、

 

でゴソゴソしていると神が降臨!!!

『ここは押され続けて船傷むぞ!あっちの方がいいぞ!』

と言ってくれた40代後半くらいの漁師さん、、、

 

しかし、『あっち』とは事務員の方が止めておいたほうがいいと言った場所、、、

 

ほぼ台風対策のもやいを取り終わった後、、、どちらの意見を聞くべきか迷っていると、神様がさらに上位の神様(70代くらいの漁師さん)を連れてきた!!

 

で、やっぱり僕と意見がすべて一致した言葉をかけてくれた!!

 

『ここは東の風には強いけど台風通過後の南風には弱い!高潮で岸壁の上まで潮が上がるかも知れない!あっちの方は東風には確かに弱いけど知れている!南風に対しては波は全く立たないし建物に守られるから風もマシ!東風に対しては岸壁から出ている桟橋から長いロープで岸壁から離すようにすればいい!!ここは止めておけ!』

 

串本最高!!二人の神様にも大感謝!!!!

 

当然、最後は自己責任だけど、自分の考えの後ろ盾をくれた現役の実際に自分の船を持っている漁師さんの言葉に従って移動することに!!事務員の方にも感謝ですよ!いろいろな人に確認を取ってくれて空いている場所は自由に泊めて大丈夫と言ってくださったので!!

 

1時間かかって台風対策をしたもやいを30分かかってすべて解き、ストームジブを揚げて対岸へ、、、

やっぱり前進は全く効かないけど後進はスピードコントロールができないけどとりあえずは効くみたい、、、セーリングで帰るとして最後バースへ入れるために温存しておこ、、、

 

とりあえず、、、

 

50mの16mmを2本バウとミジップのクリートから浮桟橋へとり、

 

25mの18mmを1本スターンから浮桟橋へとり、、、

 

25mの18mmを1本真ん中で分けてミジップから前後にスプリングをとり、、、

 

10mの18mmを3本をバウとスターンとミジップのブレストラインとしてとり、、、

 

15mの18mm4本をバウラインとバウからのスプリングライン、スターンラインとスターンからのスプリングラインとしてとり、、、

 

14mmの旧ランナーのケブラーシートをバウラインとスターンラインのバックアップ用にとり、、、

 

台風対策は終了、、、10mの18mmが一本残ったけどこれ以上結べるところもない、、、

 

片舷+3つのクリートと倍の量のロープが欲しいな〰、、、

 

移動した岸壁はもやいにやさしい樹脂でできた角になっているので擦れ止め要らずで楽ちん!

 

ちょっと不安なのは前方方向が大島までさえぎるものがないということ、、、まあ、それ以上に台風の東側の危険半径なんだから南風に変わった時のことを思えば、、、東風の時は完全に岸壁から艇を離せるこっちの方が絶対にいい!!、なんてったってエンジンが使えないのでアンカー2本が気楽に打てない!!よっぽどフェンダーにアンカー結び付けて泳いで打とうかと思ったけど!!

 

一段落してお風呂屋さんに行ってから新しい仲間とラインでうだうだやりとりしていると、

 

『機走不能なんですか?』と聞かれ、

『バックは辛うじて効くみたいだけど前進が、、、』と答えたら、

『ドグクラッチのドグ部分か常時噛み合いのベベルギアのところでしょうか?後進は回るということなのでロワケースではないと思います。』ということだったので僕も納得、、、

 

もしかしたら前進ギアが欠けてても後進ギアが大丈夫であれば、欠けたギアの破片を取り除いて前進ギアと後進ギアを入れ替えれば少なくても前進で前へ進めるのでは!?と思って、、、

 

分解してみたものの、、、

 

アッパーギアケース内のピニオンギアの前進ギアも後進ギアも無傷、、、

ということはいつも頼りにしているエンジニアが言っていた『過負荷がかかった時にエンジン本体を守るためにあえて先に破損するパーツがセールドライブの中に組み込まれているはずです。』のパーツが破損している可能性が、、、

 

何とかエンジニアのいうパーツ『スプラインソケット』までアクセスできたものの、後進ギアとベアリングは専用工具がなければ簡単には抜けない、、、抜けたところでアッパーギアケースの穴にスプラインソケットが抜けるかどうかも分からない、、、

 

が、10日のフライトで19日間の海外予定、、、ホームポートへ戻って台風対策をして準備をするのに2日は欲しいので、ここでパーツを手配して待っている時間的ゆとりもない、、、台風が過ぎたらすぐに出港しないと、、、

 

ということですべて元通りに、、、

 

橋杭岩を過ぎてメインセールを降ろすのに苦労しています、、、

 

236.1マイル、、、ただし観音崎辺りから、、、ベイサイドマリーナからは38時間ほどで到着、、、

まあ、色々ありますね〰!(笑)