『バウの修理(その131 構造としてのステム復活!、、、中編。。。』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12167447016.htmlからの続き。。。
2016年6月5日、日曜日。
朝から雨、、、この日は積層作業はやめておこう。。。
夕方には湿度も下がるようだけど、それまでにサンディングを完了する自信もないし、湿度が下がったところで、雨で濡れてしまったバウハウスのブルーシート部分や他の部分に水滴は無数に残りそうだから。。。
ちくしょ〰
梅雨入りが発表されたとたんに天気予報がガラッと変わりやがった〰
こうなると1ヶ月以上かかってやったキールの修理が本当に恨めしく思う。。。
自分の艇は自分で責任取れよな
なんでその時に乗船すらしていなかった僕が泣かなあかんの
この日は昼からゴソゴソ、、、とある艇の回航&係留作業を手伝って、、、2012年に買って始めた『オープンポートライトのシール交換』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11869062501.htmlをパートナーの『ギャレーの上に水が溜まっている。』の一言で、積層作業もできないので再開、、、したもののやっぱり辛い仕事、、、、
腕がダルくなるたびに休憩がてら学生が冷たい水の中、A艇の船底掃除をしているのを見に行きつつ、何とか新しいシールの仮付けまでは完成、、、完了しなかったのはコーキングを忘れたから、、、ちーん。。。まあ、シールがあっただけでも良しとしよう。。。
冷たい水から上がってきた学生にスターンの仮設の温水シャワー(プロパンの瞬間湯沸かし器)でシャワーを浴びさせ、パートナーが温かいミルクティーを入れてあげました。。。
その後、A艇は出港、、、僕は、、、
サンディング〰、、、
ピールプライを剥がすと、、、
何じゃこれは
って、まあ、ボルトナットで締め付ける部分ではないので適当に削り取って成形しておこ。。。
先日もあった白っぽい部分、、、今回はただピールプライを剥がしただけで触っていないのに、、、
足付けは必要だけど、、、
ピールプライを貼り付けるより綺麗に積層できたみたい。。。
帰ってから『白っぽくなった』原因を”もしや”と思い調べてみると、、、
犯人はこいつだ
『バウの修理(その127 ステム表層の裏側の補強積層、前編、、、ん!?)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12161775991.htmlで発見
バルサ材の代わりにステムにテーパーにして入れて削った新しいナビセル、このナビセルにマイクロバルーンエポキシパテを入れて目止めをして削った時に少し削り過ぎたけど、大きな目はほぼ埋まっていたので、積層するときにエポキシを直接塗って処理したところが他の部分と違って白っぽく見えていただけだった
でも原因が分かって一安心
2016年6月6日、月曜日。
前日にサンディングを終わらせておいたのでこの日は午前中は少しのんびりと。。。
トライアクシャルのEグラスを大きいの2枚、小さいの2枚で大分癖が分かった。。。
最終の一番大きなトライアクシャルのEグラスは90度繊維方向が違うけど、たぶんデッキに巻きこむ部分はスプリングバックが大きく、ケアがずっと必要になると思う、、、
そうするとステム一番下の角度が付いてしまっている部分のケアとどちらかがお座なりになるような気がする。。。
そもそも我が艇は元々デッキとハルが完全にわかれて建造されたようで、ガンネル部分全周に裏表から2層ずつ積層されているはず、、、
巻き込むように積層すれば強くなることは間違いないけど、既にコア部分としてダブルバイアスのEグラスが何層も裏表から巻き込むように積層してあるし、既にトライアクシャルのEグラスを2層交互に巻き込むように積層してあるので、次は左右対称となることを考えると、ハル部分はハル部分だけで一番大きなトライアクシャルのEグラスを積層し、最後にデッキ側から左右対称になるように巻き込むように積層したらいいんじゃないだろうか
ということで、折角ステムからハルサイド、デッキへ巻き込むように段取りしていた最終層のトライアクシャルのEグラスを、、、
二つに折って、、、
デッキ部分をカット、、、
ピールプライを準備して、、、
重さを量ってみると、、、
1540g、、、どうすんだこれ?エポキシ含浸させると3kgだぞ
昼からハーバーへ行ってまずは前日にやり残したワイヤーブラシでの足付け作業、、、
なんだかエッジ部分の重ね代部分が凸凹してきたな〰、、、
一度マイクロバルーンのエポキシパテ入れて誤魔化そうかな、、、
もやいやハリヤードなどを後ろ側のクリートに移設しようと思っていたけど、梅雨に入ってしまったので追加したクリートはやはりコーキングを入れることに、、、そうしないとハリヤードを伝ってきた雨水がボルトの穴の中に入ってしまうかもしれないし、、、バーチのフェノール合板とは言ってもやはりコアは濡らしちゃダメだよね。。。
と、いうことで一番邪魔な係留ロープだけを不要な極太超高級?ケブラーロープの切れ端で引き上げるように固定します、、、
これだけ揚げれれば積層には問題なさそう。
エポキシは450:150が3セット、、、マジか〰、、、
最終層はダンボールギリギリのサイズ、、、
まずは1セット目のエポキシを混ぜ混ぜ、、、
し、しまった〰
バウハウスの出入り口閉めて陰にするの忘れた〰
でも、身動きができない〰
こういう時はヘルプを呼ぼう
お隣のK/Kさんに、
『バウハウスの出入り口閉めて〰』
と、、、
するときっちりと閉めてくれました。。。あ、ありがとう、、、
手の届く範囲でちょこっとだけ出入り口を開け少しでも換気をする、、、
そしてすぐに混ぜていたエポキシをボトボトボトとトライアクシャルのEグラスの上に流し出し、ゴムベラである程度伸ばし、、、
2セット目も混ぜて、今度は反対からトライアクシャルのEグラスの上に流し出し、ゴムベラである程度伸ばす。。。
3セット目も即座に混ぜ、半分ほどをトライアクシャルのEグラスのステム上部になる当たりに流し出して、ゴムベラである程度伸ばし、、、
残りをローラートレイに移して、積層面にローラーでエポキシをコロコロ、、、
積層面にエポキシが塗れたら、、、
トライアクシャルのEグラスのエポキシを含浸するようにゴムベラで押さえこんで、、、、
今度は換気のためにK/Kさんに
『まだ居る〰?ゴメン、今度は開けて〰』
とお願いし、、、
K/Kさんの監視の下、積層にかかる、、、
向う側からマスカーごと折りたたもうと思ったけど手が届かない、、、
いつもなら一人黙々と作業をするけど、誰かがいると声が出る、、、
『ヤバ、届かない、、、どうしよ、、、』
『あ、そうだ手前に引きながら手前を向う側へ畳めばいいんだ。
』
『おっ、重て〰、、、』
ペタ、、、ペタ、、、ペタペタ、、、
『そうか!デッキ部分に巻き込むように積層しようとしていた分を切り取ったから引っかかってくれないんだ!簡単にズレて落ちてくる〰、、、』
心の中では
『誰か助けて〰』
だけどK/Kさんの監視の下ではこれは流石に声に出せない、、、
折角安定して付いたと思っても微妙な位置のズレを修正しようと引っ張ると、反対がズレて浮いて重みで落ちる、、、これが見ていないほうだからたまらない
何とか両手両膝を使いながら定位置に安定させ、マスカーを剥がし、、、
ゴムベラで押さえこんでみた、、、
ゴムベラのほうが押さえこみやすいんじゃない
ドンドンゴムベラで空気を抜いて、ステム先端はローラーでエポキシを追加したりしながら脱泡していくと思ったより早く全体的に空気が抜けた。
次からはゴムベラも上手く使おう
ピールプライも貼ってこれもゴムベラを使って脱泡すると、、、
めっちゃ綺麗やんけ
ローラーで押さえこむとスプリングバックが強すぎるのかもしれない、、、
しかし、少しゲル化が始まるとゴムベラは滑らなくなってきて、逆に全体を引っ張ってしまってピールプライを大きくズラし、シワができるようになってきた、、、
脱泡ローラーに切り替えると上手くいく、、、
繊維の向きが前回までと違って1方向だけステムと同じ縦になったからか”たぶん”下の方も上手く積層できたと”思う”、、、
あと、やはりデッキ部分のケアが不要になった分、全体の脱泡を終わらすこともできた。
ただ、やはりガンネル部分はスプリングバックが大きく、もしかすると浮き上がってしまうかもしれない、、、サランラップを用意して貼り付けておけばよかったかな?
次からは用意しておこ。。。
積層開始から約2時間半、、、
たっ、体力が〰、、、うっ、腕が〰、、、こっ、腰が〰、、、
ある程度道具をアセトンで拭いたけど、片付ける気力が、、、
まだディスポビーカーの中でゲル化状態のエポキシは少しアセトンを入れてウエスを割り箸で掴んで回すと綺麗になるんだけど3つもあるし、、、まあ、ディスポビーカーで一つ91円だから今回は諦めよう。。。
さあ、どうなっているかな?
ガンネル部分はサンディングしないといけないけど、ステムの一番下だけでも気泡なく積層できていればな〰、、、
明日は雨、、、道具や材料はなるべく湿気に影響されないようにグシャグシャにした新聞紙で覆っておこ、、、
エポキシやマイクロバルーンは容器や袋の中だし、ガラス繊維やピールプライは風通しがよく湿度もあまり上がらない倉庫から必要分毎回運搬しているから大丈夫だろう。。。
兎に角、梅雨の晴れ間を見付けては作業を進めなきゃ
トライアクシャルのEグラスを使うのは後3回かな???
2016年6月8日、水曜日。
雨の予報だったけどほとんど降らず、朝から天気
最終層を失敗した時のために切りだしておいたトライアクシャルのEグラスも、、、
最終層と同じく二つ折りにして、、、
デッキに巻き込むように積層するはずだった部分をカット、、、
それでも重さは650gあるのか〰
キャビンの中で湿度50%、、、梅雨だよね???
最終層はどうなっているかな???
ピールプライを剥がすと、、、
ここは仕方がないとして、、、
全体的に綺麗じゃん
2回も失敗したこの部分も繊維の向きが変わったからか完璧じゃん
まあ、でも最終層は縦方向の繊維がまだ、5g/㎡足りないし、折角用意してきたんだから貼っとこ、、、
積層のテクニックがない分は厚みと面積でカバーされるかな???
トライアクシャルのEグラスが650gだから、エポキシは450:150と積層面に塗る分も考えて150:50でいいかな?
温度30度越え、、、湿度47%、、、梅雨だよね???
いつものように準備して、、、
今回はこの部分だけ、、、
あっ!端っこホントは尖がってなきゃいけないのに、、、まあ、いいか〰。。。
混ぜ混ぜ、、、
ぺたぺた、、、
ぼとぼと、、、
ペタペタ、、、
んしょ、んしょ、、、
ボトボトボト〰、、、ぎゃー!
ステムに貼り付けようと縦にしたとたんにエポキシがめっちゃ垂れた
それでも何とか完成。。。
17時半で湿度51%、、、梅雨だよね???
いい感じかな???
ガンネル部分はやっぱりスプリングバックが大きいけど、、、
2回も失敗した一番下が綺麗に貼れたのは嬉しい
トライアクシャルのEグラスを使い出したら足場がエポキシまみれになってきた、、、
靴の裏もベタベタ、、、滑る滑る、、、ゲル化が始まったら靴が脱げる脱げる、、、
もう既にグリップ力がまったくない靴、、、積層が全部終わるまで頑張ってくれ〰
『バウの修理(その133 構造としてのステム復活!、、、おまけ編。。。)』へ続く。。。