『バウの修理(その130 構造としてのステム復活!、、、前編。。。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12167079101.htmlからの続き。。。
2016年6月3日、金曜日。
先日エポキシまみれになったズボンがきっちりとプロテクター化したので、少しほぐして履いて作業開始、、、もう、どうせ埃まみれ汗まみれ、エポキシまみれになるんだから、固まって乾いていれば多少汗臭くてもいいさ〰。。。
最終層が積層できたらズボン捨てよ。。。
補修部分は小さかったからか、まーまー、上手く出来たみたい。。。
ピールプライが足らなかった所と、継目はサンディングしっかりしないと、、、
所々、エポキシが完全に含浸していない白っぽい部分が、、、
でも、まあ、今までこの程度の部分を何度か削ったけど、空洞にはなっていなかったので良しとしておこう。。。
いつもより少し時間を遅らせて、少しでも気温が低くなってから積層開始
足付けはバッチリ
2層目との戦いだ〰
エポキシは450:150が2セット、210:70が1セット、、、
まずは450:150を混ぜ混ぜ、、、
トライアクシャルのEグラスにボトボトボト〰、、、
ゴムヘラでとりあえず適当に伸ばせたら、、、
もうワンセットの450:150を混ぜ混ぜ、、、
更にボトボトボト〰、、、
またゴムヘラで適当に伸ばしたら、、、
210:70のエポキシを混ぜ混ぜ、、、
今度はローラーで積層面にコロコロ、、、
全体にローラーで積層面にエポキシが塗れたら、、、
トライアクシャルのEグラス全体にゴムヘラでエポキシを行き渡らせ、、、
マスカーごと二つ折りにして積層面へ、、、
おっ、重い
なるべく下のほうから場所を合わせたいけど、重さで垂れてくる、、、
だ、誰か助けて〰
仕方なく先にデッキ部分を貼り付け、上から順番に押さえていくと、、、3層目の位置に収まった、、、だっ、ダメだー〰
何とか一番下を合わせ、ポリエチレン手袋をした手で直接順番に上へ押さえていく、、、
何となく全体が理想の位置に戻ったところで今度は空気を抜くように下から押さえていく、、、
あっ!マスカーが破れた
エポキシでベトベトのマスカーを取り払いゴミ箱へ投げ込み、、、損ね、、、ついでにポリエチレン手袋を交換しようと手袋を外すと手がベタベタ、、、
えっ汗じゃないような、、、
えっエポキシ。。。
とりあえずウエスで手を拭ってポリエチレン手袋をはめ、さっきのローラーでトライアクシャルのEグラスが密着するように押さえていきます。。。
何とか全体的に落ち着いたところで脱泡ローラーに切り替えゲル化するまでコロコロコロ、、、
コロコロコロコロ、、、、コロコロコロコロコロ、、、、、コロコロコロコロコロコロ、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、、、、
コロコロしながらさっきポリエチレン手袋の中がエポキシ?でベタベタだったのが気になる、、、
エポキシがポリエチレン手袋の中に入っていたということはポリエチレン手袋が破れていたということだけど、、、逆に手の汗が積層面に付着していないだろうか???
汗と硬化剤が反応して白化しないだろうか???
もし汗が付いても、多少なら余った硬化剤に押し出され、ピールプライの表面に出てきてくれないだろうか???
表面に付いただけだから、ローラーで押し出した時に余ったエポキシと一緒に押し出されてくれていないだろうか?
そもそも手はエポキシ?まみれだったけどポリエチレン手袋は普通に外したんだから、それほど積層面に汗はついていないのでは?
『血と汗の結晶』というけれど、汗は本当に結晶にならなくていいんだけど。。。
ただでさえ含浸と脱泡に自信がないのに余計な心配ができてしまった。。。
最終層は分厚いゴム手袋しよ。。。
見た目的にはストランドとストランドの間にピールプライが馴染まず縞模様だけど、、、
一応、見た目的には浮き上がりは無いような気がするんだけど、、、
明日、確認するまではわからんな〰。。。
2016年6月4日、土曜日。
夜には雨が降る予報、、、しかし、気温マックスがいつもより早くお昼過ぎみたい。。。
ということで早朝からサンディングします。。。
ピールプライを剥がしてみると、、、まー、『ギリ』合格でいいかな、、、
今回は今までで一番最悪かも、、、気泡ではなく含浸不足部分がちらほらと、、、
この白っぽい部分はなんだろう???大きな気泡???
昨日は上手く密着できたと思ったのに、、、下の方は完全に気泡じゃん。。。
大きな気泡部分はすりガラスみたいになっているのですぐにわかる、、、気泡は削り取って補修しなきゃダメ、、、
大きなピールプライの浮き上がりは簡単に足付けできるけど、ストランドとストランドの間の光沢部分の足付けがワイヤーブラシでもサンドシートでも難しいんだよね。。。
まあ、大体やって多少残ってしまっても次の積層の時にしっかりとエポキシを隙間に積めるように塗りたくろ。。。
サンドブラスターがあれば簡単なのにな〰。。。
先日、ベトベトのマスカーをゴミ箱へ投げ込み損ね、積層が終わってから処理しようとしたらカチカチに固まってしまって、足場の上のプラダンが引きちぎれてしまった。。。
とりあえずサンディング前にテープで補修、、、
プラダンがそろそろ本当にヤバくなってきたぞ、、、
特に南側で採光のためと思って合板のない部分に貼ったプラダンは少し押さえたらピキピキとヒビが入るようになってきた、、、
その辺りもヒビの間に先にテープを貼って抜けないようにしておこ。。。
バウハウスの補修ができたらサンディング、、、
ギュイーン、、、
連日の疲れか、サンディングが終わってから動けなくなった。。。
ほんの少し、、、集塵機とグラインダーとランダムアクションサンダーを片付け、掃除機でバウハウス内を掃除するだけなのに、、、
まずはバウハウスから這い出てナイロンヤッケを脱いで仰向けでゴロン、、、
しばらくしてから、グラインダーをランダムアクションサンダーを片付けてゴロン、、、
また、しばらくしてから集塵機の集じん袋を片付けてゴロン、、、
またまた、しばらくしてか集塵機本体とホースを片付けてゴロン、、、
そして、午前中の最後の力を振り絞ってバウハウス内を掃除機で吸ってからウェアーをすべて脱いで、キャビンでゴロン、、、
お昼過ぎに起きて、ご飯を食べ、縞模様になってしまったストランドとストランドの間の足付けをすべくワイヤーブラシとサンドシートを持ってバウハウスへ、、、
できる限り凹みの中を擦り、
まあ、後は隙間さえ埋まればいいかな?という状態に、、、
下部の気泡部分はかなり大きかった、、、
これはピールプライの方向性よりも、3方向に走っている繊維のスプリングバックの影響のほうが大きいような気がする。。。
だって、この部分に入っていた木材を取り除いたらかなりの角度ができてしまって、この角度が変わっている部分を基点に曲げると後ろ側では本来数センチの重ね代ができるはず、、艇に対して前後方向に走っている繊維は後ろのほうでは更に密になろうとするけど、斜め斜めに配された2方向の繊維がそれを跳ね返していそう。。。
ダブルバイアスなら簡単に逃げてくれたのにな〰、、、やっぱり使いづらい
白っぽくなっているこの部分、少し削ってみたけどなんともなさそう、、、
どうやら少し粉塵が付いた手袋で触ってしまったのが白っぽくした原因のようだ。。。
『バウの修理(その128 ステム表層の裏側の補強積層、後編。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12163799525.htmlで積層するときにエポキシを塗ったとたんに気泡が見えたのをヒントに濡れぞうきんで全体を一度拭いてみた。。。
するとサンディングの粉で白くなっているのか、気泡なのかが一目瞭然
2mm前後の小さな含浸不足部分や、ストランドとストランドの間の小さな気泡部分がよく見えた
でも全体としては問題ないだろう。この辺りも全く問題なさそう。。。
新たなテクニックを発見
まあ、濡らすのはあまり歓迎ではないけど、積層面にこの気温この湿度、最後に丁寧にアセトンで拭き上げるから問題ないだろう。。。
って、削って損したじゃん
ここ、埋めないといけないじゃん
ステム部分と前回の修理部分と今回の修理部分のギャップを埋めるために、トレーシングペーパーで型を取って、持ってきた端切れのトライアクシャルのEグラスを切り出します。。。
追加分は合計で50g、、、
中間層が失敗した時の分は460g、、、
って、『二つの矢を持つことなかれ』かな、、、って決してそんなレベルではない
スプリングバックの度合いが分からないんだから、、、しかも一度は馴染んだことを確認できているんだから、、、
でも、まあ、この補修部分のサイズであればある程度逃げてくれていそう、、、でも1層目の補修部分は今回のより全体的に50mm小さかったんだよな〰、、、
ダンボールを敷いて、マスカーでダンボールを養生し、もう一枚マスカーを敷いてその上に補修分のトライアクシャルのEグラスをピールプライごと置いて2枚目に敷いたマスカーをピールプライより一回り大きく切る、、、
ピールプライごとトライアクシャルのEグラスにエポキシを含浸させたらストランドとストランドの間も上手くエポキシが馴染まないかな~?と思って、、、
14時前に作業開始、、、
バウハウス内温度29度、湿度36%、、、だったかな?
まずは450:150のエポキシを混ぜ混ぜ、、、
トライアクシャルのEグラスの上にボトボトボト〰、、、
刷毛で塗り伸ばし、、、
少し余らせておいたエポキシを、ステムの先端で小さな補修分のトライアクシャルのEグラスにペタペタと含浸させて、、、
各小さな補修分を先にペタ、ペタ、ペタ、ペタ、、、と、補修か所に貼り付け刷毛でトントントンと空気を抜く、、、
やっぱりスプリングバックが強い!ステム先端に巻きこむように貼り付けようとした補修分は全然馴染まない、、、
また失敗しそう、、、
兎に角、落ちない程度に安定させたら、余っているエポキシをすべて大きな補修分のトライアクシャルのEグラスに流し出し、刷毛で隅々まで行き渡らせ、、、
半分に折ってマスカー&ピールプライ&トライアクシャルのEグラスをステムに運んで、、、
ペタっ!
なんて簡単に貼れたらいいのにな〰、、、
あっちを押え、こっちを押え、、、
ある程度手で押さえつけれたらマスカーを剥がし、、、
直接ピールプライを押さえこんで、、、
刷毛でトントントン、、、トントントントン、、、、トントントントントン、、、、、
う”〰、、、ピールプライを先に貼る作戦は失敗かな???
脱泡しにくいしガンネル部分の巻きこんで重なり合っている場所の合わせがし辛い、、、
脱泡ローラーに持ち替えて、、、コロコロコロ、、、
コロコロコロコロ、、、、コロコロコロコロコロ、、、、、コロコロコロコロコロコロ、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、、、コロコロコロコロコロコロコロコロコロコロ、、、、、、、、、、
結局、先にピールプライごとトライアクシャルのEグラスにエポキシを含浸させたものの、脱泡ローラーで密着するように空気を抜いたらストランドとストランドの間でピールプライのスプリングバックが起きて縞模様に空気が入ってしまう、、、
結局ゲル化直前にピールプライがストランドとストランドの間にしわになるように押し込んで何とか密着させ、ワイヤーブラシなどで足付けをする手間を省こうと努力したに過ぎないレベル、、、
こんなだったら結局ピールプライを先に貼っただけ脱泡のしにくさを増したようなものだった〰、、、
今回はステム先端の処理を諦めて削り取ってトライアクシャルのEグラスが2重になっている部分を重点的に脱泡したけどどうかな〰、、、
全然自信がない、、、
兎に角、2時間近くに及ぶトライアクシャルのEグラスとの戦いは終わった、、、
この温度でこの湿度なら後数時間程度雨が降らなければ大丈夫だろう。。。
ステム先端に余っていたピールプライの端切れをくっつけたけど、内部の気泡までは確認できなかったな〰、、、
全体的には問題なく積層できていますように(神頼み。。。)
ピールプライを忘れてきたけど、ギャップとしてはサンディングすればだいぶ埋まりそう。。。
こっちも合格だな。。。
サンディング覚悟でピールプライを貼らないほうが綺麗に積層できていそう、、、
でもこんな広い面積、機械でサンディングしないとやってらんねよな〰、、、でも機械でやっちゃうと繊維を多く削り過ぎてしまいそうだしな〰、、、
って、しまった〰!またマスキングテープ剥がす暇なかったよ。。。
マスキングテープ剥がさなかったらグラインダーで削り落とさないといけないからその部分よく削り過ぎるんだよな〰。。。
まあ、元々の約倍の繊維量があるから多少削れても大丈夫かな?
『バウの修理(その132 構造としてのステム復活!、、、後編。。。)』へ続く。。。