『シアトルカップ2014前編』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11970053353.html からの続き。。。
2014年9月15日、月曜日。
とっても苦手なレース当日の艇長会議。。。
艇長会議が終わってから予告信号まで45分しかない。。。
二人で予告信号までに出港してセールを揚げるにはぎりぎりの時間。。。
セール選択を間違えたらスタートもできない。。。
幸いにこの日は超微風。。。
シアトルカップヨットレース2日目はIRCクラスとこの日だけのクルーザークラスとが同時スタート。
スタートする中で我が艇は最大の艇。
何故ならこのシアトルカップはIRCクラスは全長11mまで、クルーザークラスは38フィートまでとなっているから。。。
我が艇実質的な長さは、、、でも主催者に聞いたら『デザイン37なら伸びていてもいいですよ。どうぞ参加してください。』という優しい返事。
なので一緒に楽しませてもらえます!!
とは言ってもここのIRCのミドルボートのレベルは高いのでスタートで絡むようなことは怖くてできません。。。
パートナーとのんびりと後ろのほうでジェネカーを揚げて2艇身遅れでスタートを切ります。
僕たちはいつものごとくマーク寄りからスタボーで。。。
2艇身遅れならクルーザークラスの中では良いほうのスタート!
前のX35勢に食らいついて帆走れると思っていたけど置いていかれる、、、???
仕方がないのでスピードモードでドンドン上らせて本部艇寄りからスタートした艇からの、
『落としてジャイブしましょうよ~!!』のコールに対し、
『下!!』と叫んで一蹴り!(笑)
当然、そのまま進んでは相手のブランケットになるので、ある程度連れて行ってから静かにジャイブ!
が、しかし、何故か進まない我が艇。。。
何か引っかけたかな~???
スピードが上がらないまま第一マークへ。。。
スピードに乗って他艇を引き離せなかったので多くの艇と絡みそうだったので、早めにジェネカーを降ろしてのんびりとマーク回航。。。
マークのインサイド側にはP艇が。。。
あれ~???なんでこんなところで絡んでるんだろう???
とりあえず風下側を追い抜いたけど、やはり風に対する艇速が明らかにおかしい。。。
A艇にも置いていかれる。。。???
仲良く帆走ってくれたのはこちら↓
こちらには昨晩シャワー前に絡んできた腕相撲のとても強いおじさまが乗っているそう。。。
で、同じく一緒に帆走ってくれたのは、、、あれ?こちらは完全に何か引っかけていますね。。。
6.5マイル沖のマークまではジェネカーが揚がるか揚がらないかギリギリのライン。。。二人ではめんどくさいのでNo1で我慢して帆走ります。。。
マークを回ってからはジェネカー、、、と思いきや、またも前寄りの風。。。しかも風がドンドン落ちてくる。。。
マークを回ってから中盤に差し掛かると、風が前寄りになったり後ろ寄りになったり。。。
そのたびに頑張ってジェネカーを揚げたり降ろしたり。。。
さらに風はなくなってグルグルと回りだした。。。
その間もジェネカーを揚げたり降ろしたりジャイブしたりタックしたり。。。
やはり仲良く帆走ってくれていたのはこちら。
ジェネカーで帆走っていたと思ったら、
欲しー!!我が艇のコード0をファーリングシステムと一式で買うと130万円なり~。。。
チーン!
とりあえず安全で丈夫で快適な船体にレストアしよ!!
ミドルボートクラスの艇3艇と我が艇と4艇で風のない中をのたうち回る。。。
中には見切りを付けてリタイヤする艇も。。。
我が艇はというと、音楽をかけて、ビーチパラソルをウインチに差して、おやつを食べてのんびりと!!
下ヒールを付けれない我が艇にはなすすべなし!
我が艇を動かしてくれるだけの風を待つだけ。。。
タイムリミット15分前にそよそよと風が吹いてきたときにはフィニッシュライン(になっているであろう本部艇)まで1.2マイルほど。。。
そよそよと吹いたといっても3ノット前後の風。。。
『15ノット前後の神風にならんかな~?』
と思いながらフィニッシュラインまで1.175マイルでタイムリミット!(泣)
そのままエンジンもかけずのんびりとNo1を降し、スピンシートなどを回収してから、エンジンをかけて機帆走でハーバーバック。。。
風のないレース中だからこそのんびりと洋上でタイムリミットまで過ごせて楽しかった~!!
風のあるレースは忙しいし、クルージングならさっさと機走で進むもんね。
こんな過ごし方も”あり”ですね。
でも、今度からはやっぱりお昼ご飯を用意しておこ!!
ハーバーへ戻って帰着申告をして表彰式へ。
僕は絶対に表彰式へ出る!勝者を称えなきゃ!
後ろのほうでのんびり表彰式を見ていると、余ったワインやシャンパンを希望者にくれるというではないですか!
でも、腕相撲大会でシャンパンをもらったので遠慮していると、みんな遠慮していたのか主催者が我が艇の名前を呼んで参加賞としてシャンパンをくれた!!わーい!!ヾ(@^▽^@)ノ
須磨は近くて安くて楽しいレースなんで皆さんも是非!!
とっても珍しいのでパートナーと見えなくなるまで見物!
須磨からホームポートまでは機走で約2時間。
神戸空港の連絡橋の『神戸スカイブリッジ』に当たりかけながら、
神戸港に沈むサンセットを見ながら、
楽しい須磨へのクルージング&レースを終えました。
台風とにらめっこしながらタモリカップから帰って来て正解でした!
後日、何故これほどまでに艇速が乗らなかったのか原因を究明するために潜ると、2mm程度の藤壺が全面にびっしり。。。スコッチブライト程度では落ちない。。。スクレパーが必要な状態に。。。
そういえば、我が艇、船底塗料はほぼすべて落ちているし、タモリカップへ向かう3日くらい前に潜っただけだし、往復とも串本にもよらなかったし、水曜日に帰ってきたので大丈夫だろうと思ってレース直前に潜らなかったからな~。。。
レース前には絶対に潜れということですね。。。
夏の藤壺恐るべし!!
ちゃんちゃん!!