バウの修理(その20 アンカーウェルの底板のモールドの段取り。) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『バウの修理(その19 アンカーウェルの底板の段取り。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11907137004.html からの続き。。。


7月末のレース、お盆クルージング、タモリカップ横濱etcで各イベントに間に合わせるように急ピッチで応急的に作業を進めていた『バウの修理』。。。

前回の記事から、かな~り間が空いてしまっていますが徐々にアップしていこうかな。。。本当に最後まで書き上げることができるのか自分でも???



アンカーウェルの底板=デッキからアンカーウェルのハッチを開けてアンカーを置く場所というのは想像していただいているでしょうか?


以前の底板は単なる合板を表側だけFRPで積層してあり、アンカーの重みで真ん中がたわんだり、勾配が悪かったり、排水溝が少し高かったりと、兎に角”水捌け”が悪かった!!


ということで、新しく作るアンカーウェルの底板は”水捌け”を良くするためにデッキのキャンパーに合わせたRにすることに。。。


デッキは平らではなく、水捌けや、傾いて帆走しているときに風上側のデッキを歩きやすいようにRが付いていますよね?それを”キャンパー”というそうです。


このキャンパーはビームの幅を1/30~1/10程度で割って、それを最大の高さとして、更にその高さのh半径の半円を書いて、その半円を4等分程度にして、その半円の底辺も4等分して各点を結んだ斜線を引いて、その斜線をビームを4等分した各位置の高さとして、その高さの部分を繋げると、キャンパーが引けるということらしいです。。。ってなんのこっちゃ!?文章でどう書けばいいの???


ということで修理や改造はほとんど現場合わせで図面なんて必要ないんだけど、このアンカーウェルの底板だけは、先日現場合わせで適当に底板のサイズを測るために組んだ三角形の棒から大体の線を引いて、一回り大きくして図面化してみました↓。。。


この図面からアンカーウェルの底板を作るための簡易モールドを作ります。。。


2014年7月5日、土曜日夕方。


まずは余っていた合板の切れ端から必要な三角形と、買ってきた90×27×3000のホワイトウッドでモールドのビーム材を切り出します。。。


合板の切り出しは作業場を間借りして、丸鋸と丸鋸のガイドを利用します。。。


我が家の裏の倉庫の中ではこの丸鋸の粉塵処理ができません。。。ホームポートにはこんな作業をするようなスペースも電気もないし。。。


まずはモールドのビーム材を切り出します。。。。

必要なのはこの5本。。。


そして斜めに切るのがとても面倒な三角形を切り出します。。。


製品になるわけではないので合板に三角形の斜線に合わせるように合板をビス止めして丸鋸のガイドにします。。。


合板に引いた三角形の斜線から丸鋸の刃から丸鋸のベース分離れたところに別の合板をビス止めして丸鋸のガイドに。。。


そんなことを繰り返し粉まみれになりながら合板の長手部分の切り出しが完了。。。


必要のない部分を端にまとめて、、、

三角形の底辺になる部分をアングル定規で角度を合わせて丸鋸で切断。。。


これでモールドに必要な三角形の合板がすべて切り出せました。。。

2014年7月7日、月曜日夕方。。。


さて、ところ変わって我が家の倉庫。。。


切り出したモールドのビーム材にCADで描いてプリントアウトして切り出したキャンパーの型紙を両面テープで貼り付け、、、


2014年7月8日、火曜日夕食後。


ジグソーで切り出し、鉋とヤスリでビーム材を仕上げます。。。


切り出してきた三角形の合板を順番に並べると↓。。。


さあ、これがどうなるでしょうか?


『バウの修理(その20 アンカーウェルの底板のモールドの組み立て)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11929331174.html へ続く。。。