3月23、24日にKYCのレースに参加。そのまま1週間、艇を新西宮ヨットハーバーに預け、31日にエンジンを軽く整備してからホームポートへ戻りました。
我が艇にはヤンマー2GMの間接冷却バージョンが載っています。国産艇の2GMはほとんどが直接冷却バージョンだと思いますが、輸入艇は間接冷却バージョンが多いようです。
しかし、色々と忘れ物が多くてほとんど何もできず。
本当は
・オイルとオイルフィルター交換
・Vベルト大小の交換
・インペラとインペラパッキン交換
・燃料フィルター交換
しかし、肝心のオイルやオイルフィルターやオイル交換の道具一式を忘れてしまいました。。。
前日のお隣の艇のバースクッションのことで頭がいっぱいだったようです。。。
今、書いていて思い出した!燃料フィルターの交換ついでに油水分離器の掃除とフィルターの交換もしたいな。。。段取りしなきゃ!
とりあえずは用意してきたものだけを交換しようと、Vベルトの交換に着手しました。。。
上が外した古いVベルト、下が新しいVベルト。。。厚みの違いが。。。
この差、約3.7mmはどこに行ったかというと、粉になってエンジンルームの中に舞っています。。。
その舞ったVベルトの粉を掃除するために刷毛と掃除機を使います。。もっとマメにやりたいのですが、ホームポートに電気がないので電気の使えるハーバーに掃除機を持ち込んでの作業です。。(・・。)ゞ早くバッテリー式の掃除機がほしいな。。。
Vベルトが削れて粉になるのはプーリーの錆も原因です。錆があるとVベルトを早く傷めてしまいます。。。
この半年間、腰痛で少し艇へ行く回数が少なかったせいでしょうか、プーリーに少し錆が発生してしまっていました。。本当はこの錆を真鍮ブラシやサンドペーパーで取り除きたかったのですが用意していませんでした。。。(→o←)ゞ
次に乗る前までにもう一度Vベルトを外して磨きます!!どちらにしても小さいほうのVベルトの交換はこの大きいほうのVベルトを一度外さなければいけません。
とりあえず、刷毛と掃除機でエンジンとエンジンルームの中を掃除して、新しいVベルトを取り付けます。
『よいしょ、よいしょ!』とこのように↓Vベルトをプーリーにかけようとしてもかかりません。
下のプーリーがクランク軸、上の右側がオルタネーター、上の左側が清水の冷却水ポンプ。
どれか2つのプーリーにVベルトを掛けて、もうひとつのプーリーに手のひらでVベルトを押し付けるようにしながら、そのプーリーを手で回しながらやると簡単に取り付けることができます。。。
僕はいつも、クランク軸とオルタネーターにVベルトを掛け、冷却水ポンプのプーリーを回しながら取り付けます。
あれ?服がプーリーとVベルトに咬んじゃった!!(//・_・//)
って、手で回しているプーリーなら笑い話ですむのですが、エンジンを掛けた状態では決して回転系の部分に服はもちろん、体や工具などが触れないよいうに細心の注意を払わなければいけません。
昔、知人が何を考えたのか回転しているVベルトに触れて指を挟まれてしまいました。Vベルトがゆるかったことが幸いして、出血はほとんどなかったのですが、どうも骨に問題が生じて指が曲がってしまいました。。。そういえばその後その指はどうなったのかな。。。?
Vベルトは『500時間毎または2~3ヶ月毎』に点検し、『2000時間毎または1年毎』に交換するようにエンジンの取り扱い説明書には記載されています。
僕は予備をすべて2セット積んでいるのと、自分で航海中に交換できるので、プーリーの底にベルトが当たる直前まで使っていました。。。今回、予備のVベルトを使ったので予備を買い足しておかなければ!!
あと、エンジン全体をチェックすると少しだけボンネットからオイル漏れがあったようで、エンジンの下にオイルが少し溜まっていたのでふき取り。ボンネットのノブを増し締めしておきました。
少し塗装が剥がれ浮いているところも発見。。。原因はミキシングエルボのガスケットからの水漏れ。。。このガスケットはクッション状になっていて少しへたってきたのが原因のよう。。。しかし、ビルジはドライだったのでエンジンに水滴が少し当たって流れる事もなくエンジンの熱で水分はすぐに蒸発していたのだと思います。。。剥がれて浮いていたペイントと一緒に軽く塩もついていました。。。これもボルトを増し締めしておきました。まだ錆はないのでタッチアップペイントを軽くするだけですみそうです。
アイドルアジャスタスクリューもサビサビ。。。原因はこの上にある清水クーラーの海水のインレット側ののホースの接続部分。ホースを接続してホースクランプで締め付けないといけない場所なのに、『かえし』がない上にテーパー状になっているのでホースクランプを締めれば締めるほど抜けてくるので締め切れていないと思います。。。次はインペラの交換と同時にホースを外してコーキングを入れ、コーキングが固まったころにホースバンドを締めこんでみよ。アイドルアジャスタスクリューもステンレスに交換しよ。
ヤンマーさん、この『ソクフタ(入り口』、英語で『COVER、INLET』、パーツナンバーで『128290-44050』のホース取り付け部分のデザインなんとかしてください!!
コーキングでも駄目なら自分で改造しようかな。。。
たぶん、この水漏れのせいでアイドルアジャスタスクリューのさらに下にある海水の冷却水ポンプにも緑錆が出ていました。。。インペラの交換のときに詳しくチェックです。。。
ということでとても中途半端なエンジンのメンテナンスをした後で、正月明けにTVで放送されていたジブリの『コクリコ坂から』を家からBDに入れたものをキャビンで観て、それからもうひとつ整備をしたかったけどパーツが合わず断念。。。
10日ほどお世話になり、ちょっとリッチな気分を味わった新西宮ヨットハーバーを出港し、
ホームポートへ戻って、艇にあるパスタと前日の残り物で適当な晩ご飯を食べて帰ってきました。。。
不完全燃焼な整備Dayでした。。。(>_<)
また、ブログ内容が前後していると指摘されそうですが。。。
『エンジンのメンテナンス(○○編)』へ多分続く。。。