2019/09/01 金華山沖 水温23.5-25 大会二日目。

 

1日目の釣果がかなり西よりだったので鳥が騒いでいた大型船航路あたりから早くもスタート。

 

以下が二日目全行程です。

 

200km走行してガソリンは200リットルほど消費しました。

 

場所が近場なので、給油したときにはいつもより安いな とは感じたんだけど。

 

 

 

二日目はドラマがありました。

 

流し始めて1時間ほど経過したところ、ロングコーナーにヒット。 

リールがギャーギャー ぎいぎぎぎぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

 

これドキドキで。

血圧250くらいいってるんだべな。

 

数秒だけダッシュして船合わせをくれると 後ろでカジキがピョンピョンと何度もジャンプ。

 

「こっちもかかってるぞ」

 

アウトリガーロングにもヒットしたようだけど、そちらはすぐにおとなしくなった。

 

他のロッドをかたずけ、ベストを着てニヤニヤしながらベストを装着。

 

サービスのよいカジキはまだジャンプを繰り返す。

 

「テッツワン ヒット   えーっと ゼロサン ヨンサン」

 

「テッツワン ヒット了解」

 

これやりたかったのだよ。

 

 

するとそのジャンプを見た他の船がどどどと3艘ばかり近寄ってきた。

ラインはまだジャージャーと出続け、スプール残り1/3のマークも見えて 600mほどは出てる。

 

後ろの船との距離は400mくらい?  

 

「早く赤旗あげろ」

 

「どれ? どこにあんの? 」

 

「違うって そっちの箱」

 

「どの旗?」

 

 

段取り最悪 シロート丸出し オジサンコンビ

 

こうでいいか?

 

アキオ氏 ギャフにファイティングフラッグつけて船上に掲げる。

 

アウトリガー無いんで 船の屋根のロッドホルダーに 長い棒をつけて旗揚げするしかないテッツワン号

 

しかし、ギャフを旗棒にしたら、あんたそれカジキ揚げるときどうすんのよ。

 

釣りを知らない人をクルーにするのは大変なのですよ。

 

 

後ろの船はどんどん寄ってくる。

 

「ボートフックに旗つけて 振れ 後ろに向かって振れ!  早く振れ!」

 

 

後ろの船が左に変針しだした。

 

ベスト装着、ポンピング開始 

ギギギギギギ

 

ドラグが滑って1センチも巻けない

 

ドラグ緩い?

 

指で引っ張ってみたけど、ラインも相当にでてるし、カジキも大きそうなので何度かポンピングしたけど、ドラグが回って糸の回収はできなかった。

 

「バック!」

 

「え! 聞こえない」

 

「バック」

 

ぶおおおおおおおお!

しゃばしゃばしゃば

 

船がいきなり全速後進しだした。

 

 

ラインが緩む。

 

高速マキマキしながら叫ぶ 

 

「速いって  速い! 前進 !   前進  ぜんしーーーーーん」

 

「聞こえねって」

 

「何やってんだ  コノヤロ! 前だ!」

 

 

50歳超えての太平洋 兄弟喧嘩

 

あわてて前進したけれど、ライン緩んでのフックアウト。

さっきまで重たかったロッドが ポンピングなしでリールのハンドルだけで糸が巻けてしまう。

それでも結構重たいので もしかしてまだ魚いないかな と期待したけど いないっすね。

 

600m ただラインを巻き取る虚しさ。

 

 

 

 

「去年は水が入るくらいバックしたべや」

 

 

昨年クロカジキをあげたとき、小さなリールにヒットしてしまい、ラインが500mしか巻いておらず、ライン残量切れでブレイクしそうになったので、バック全開で魚を追いかけた。

魚が走っているときはそれでも緩まないけれど、魚が止まっているときにバックでアクセル入れたらいかんよなあ。

 

最初のうちは一人で操船すればよかった。

アキオにアングラーという手もあるけど、釣りやらない人にさあ釣れ といってもねえ。

 

 

 

 

ダブルヒットのもう一つはリーダーがフックのところで切れていた。

 

自分でりギングしたルアーで、5日前に一度釣ったルアー。

ラインがキレイだったのでもう一回いけるだろ とそのまま使ったのがいかんかった。

フックとリーダーのかしめたところで切れていた。

 

 

 

 

 

黄色い丸がヒットしたところだと思われ、西に移動している部分で回収作業中。

 

船の動きが止まったところでフックオフしたんだと GPSのデータから読み取れるのがオモシロイ。

 

 

その後 カジキを2か所で発見して  見つけた場所マークして

その2か所をひたすら往復作戦。

 

 

カジキを見つけた 

 

次にどうやって食わせてよいのかがわからない。

ヒレめがけて真上を通ってよいものか  驚かせないように船をカーブさせ、ルアーだけカジキの鼻先をかすめるようにしたらよいのか。

 

速度はそのままでいいのか ゆっくりか 速くして刺激してやるべき?

 

去年もぶっといカジキが浮いていて、船で手が届くところまで寄っても昼寝しているのかまったく逃げず、3度もUターンしてもまだ浮いたまま でも結局食わせられず というのがあったっけ。

 

皆どうやってるん?

 

 

 

 

結局この後は何もおきず、2日目もボーズで終了。

 

大会終わってボーズのこの敗北感 ずっしりくるわ。

 

二日間で釣れたカジキの数は参加した船の数を上回る。

平均的につれたら 1艘 1本釣れる計算で、そこでボーズって 去年もそうですけどね 悔しいったらない。

 

 

夜から表彰式で、去年は飲まずにノンアルビールで通したけれど、今年は飲んじゃって代行で帰ろうぜ と乗り込んだ塩釜グランドホテル。

 

弟に会うのは去年の大会以来 1年ぶり。

飲むのは 母の葬儀以来なので 数年ぶり。

 

そーだ こいつ酒癖がすごく悪いの忘れていた。

充分に酔わせてからその行動を見て思い出した。

 

怒るし泣くし 酔うと大変なのだ うちの弟達は。

 

(註1 弟二人おりますが、二人とも酒癖悪い。 この二人がそろって酔うとモータイヘン)

 

 

バウティスタ船長を捕まえ、「うちのアホ船長ときたら」 と散々キャプテンの悪口を叩き「来年はバウティスタに
乗せてくださいよー」 と 酔って絡んでた。

去年ほどの大盛り上がりはなく無事に表彰式も終わって OST、クリスティー両キャプテンを誘ってもう一軒飲んで帰ることに。

 

先輩がたのカジキの釣り方をちょっとでも聞きたいので

OSTキャプテンの俺様攻撃にも耐え、(笑)

自分の酔っ払いクルーからの罵声や愚痴にも耐え

ルアーはどんなの流せばよいか カジキを見つけたらどうすればよいのか

などなど 素人の質問を投げつけ、ちょっとでも知識をつけたいので弟を放置しておいたら なんかむつけてしまった。

 

まあ酔うといつものことなのでよしとしよう。

 

 

 

カジキ釣りに限ったことではないけれど、釣りってのは ロールプレイングゲームのように 一度出港して ヒットがあった  逃げられたなどのごとに

 

「テッツワンの 経験値が1上がった 戦闘力が1上がった コインが3消耗した」

 

なんてのを繰り返し、 

「プレーヤーのランクがひとつあがりました」

 

という感じになるのではないだろうか。

 

カジキ釣り3年目 レベル1のひよっこ船長が レベル50 クラスのバウティスタやクリスティーの釣果をみて羨ましいとただ思うだけじゃ カジキは釣れないんだろうな。

 

バウティスタキャプテンが

 

「てっちゃん 経験だ 経験積まないと。 何度も逃げられて失敗して 経験積むのが一番大事。」

 

としみじみと語ってました。

 

釣れないの覚悟で 何度も何度ものこのこと出かけて行くしかないんでしょうね。

もっともクルーにも経験積ませないといけないのだけれど、弟は火曜日休みではないし、 社員を何度もマグロ船に乗せるとハローワークに怒られそうだし。

 

カジキ釣りに一回は行きたい という友人知人はたくさん居る。

しかし、毎週火曜日にカジキ釣りにシーズjン中 ずっと行こう という人はなかなかいない。

 

コンスタントに乗ってくれる美人のクルーを探すのが課題ですか。