9年前、ベルリンで急性白血病に対して骨髄移植を行った患者が白血病もHIV も完治した世界初症例として注目を浴びた。
その後これを再現できずに奮闘していた専門家達。
原理は、CCR5というHIV が細胞内に入るために必要なレセプターに変異がある人からの細胞を使うことで、移植後の新しい骨髄からつくられる細胞にHIVを感染させることができない。
ウイルスは人体の細胞を使って初めて増殖することができ、寄生する細胞が無ければ一つたりとも増えることは不可能。
こうして、骨髄移植後にHIV 治療に必須の抗ウイルス薬のカクテルを服用中止後30日に血液、髄液、精液、腸内のありとあらゆる場所からウイルスが検出されなくなり、骨髄移植後HIVが完治したとの結論に。
9年ぶりに2人目のHIV 完治例を出すことができ、再現性があるとして、HIV の完治にこのような遺伝子変異を持つドナーからの骨髄移植が有効と証明された。
今回移植を受けた患者はホジキンリンパ腫のために移植が必要だった。
現時点では、ドナーから幹細胞をもらうタイプの骨髄移植は死ぬリスクを伴う非常に危険なものなので、血液悪性新生物(血液のガン)を併発した患者のみに適応がある。
HIVは本来、適切な抗ウイルス薬の投与で病気をしていない人と同等な生活が出来る、非常に治療成績の良い疾患で、予後も平均的には平均寿命と大差ない年齢まで生きれる疾患になった。
移植は標準治療(一般的に行われる治療)に使われるまでには多大な変化が必要。
ただ、血液悪性新生物で移植が必要なHIV患者には有効な治療法かもしれない。
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