日本の株式市場の下落が止まらない。海外市場の上昇は続いているが、日本は全く上がらない。年初来の株価は、ブラジル、ロシア、中国は80-100%、米国、欧州だって20%程度は上昇している。それに対し、日本は日経平均こそ+9%と健闘しているが、それ以外はほとんどがマイナス圏に沈み始めた。


円高、相次ぐ増資、民主党の政治、などなど、理由は諸説あり、おそらくどれも正しいと思う。この解説に関しては武者さんのリサーチが鋭い:

http://www.musha.co.jp/report_update_j/musha_bulletin_jp_20091118.pdf


そんな中、面白い記事をいくつか発見。一つは、アンホールドの運用者のブルんバーグのインタビュー。日本ほど安い市場はなく、今後も積極的に投資を行うとの内容。中には、事業価値がタダ同然の会社もあるとか。。。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_conewsstory&tkr=7447%3AJP&sid=awfTFh5lZQTo


もう一つは、エコノミストの記事。日本には、知名度は低いけど、世界のニッチ市場で独占的なシェアを持つ素晴らしい中堅企業が沢山あるという記事

http://www.economist.com/displaystory.cfm?story_id=14793432


こういう意見が海外からしか聞こえないのはさびしい限り。ある意味、日本人が一番日本株式に弱気なのかもしれない。


みんなが投げている時に、良い会社を仕込みたい。

ここ数日のバイアウトファンドが絡んでいる買収が散見される:


ターゲット: IMS Health (RX)

買収者: TPGとカナダ年金

買収規模: $5.06 billion


ターゲット:Tasc Inc (Northropの子会社)

買収者: KKR、General Atlantic

買収規模: $1.65 billion


日本でも小さい案件だけど:

ターゲット: チムニー

買収者: カーライル

買収規模: 170億円


これらの案件でどの程度借り入れを使っているかはわからないが、金融危機以降、LBOローンは出し手がいない状況が続いていたが、ようやくLBOにも資金が付き始めた証左かもしれない。今後、LBOがドンドン出てくるようであれば、海外市場はさらに一段高があるかもしれない。


テクノロジーセクターへの投資で有名なヘッジファンドGalleonのファウンダーであるRaj Rajaratnamが、インサイダー取引の疑いで逮捕されてから、ほぼ一カ月が経過した。当初、逮捕されたのは、Rajaratnam本人、ニューキャッスルというヘッジファンドの関係者(2人)、Intel、IBM、マッキンゼーの役職員がそれぞれ一人ずつの、計6人だった。しかし、先週、更に14名が逮捕された。Galleonのケースとは別のケースだが、Galleonとの結びつきが疑われている。首謀者は、Zvi Gofferで、現在Incremental Capitalというヘッジファンドを運用しているが、元Galleonの社員でもあった。


この件に関連し、著名ヘッジファンドSACも捜査されるのではないかとい記事がWSJに掲載されている:

リンク:http://online.wsj.com/article/SB125756405277235519.html  


FBIの捜査に協力しているRicahrd Choo Leeという人物は、1999年から2004年の取引に関する情報を提供するとコミットしている。この期間には、彼がSAC(の関連会社)で働いた期間も含まれているとのこと。記事によると、SACのほかのトレーダーの取引に関しても情報提供することが予想されている、とのこと。


すでに20名逮捕されているが、今後、どこまで広がるのであろうか?今回の捜査では、盗聴の記録が証拠として使われている。まさに映画のWall St.のようだ。