「あなたのイヌに合ったしつけ方」
もう、お腹いっぱいってぐらい、よく見る言葉だなぁと思うんですが、あなたはどうですか?
「イヌのしつけは飼い主次第」
これまた、聞き飽きたし見飽きたってぐらいよく見る言葉だなぁと思います。
ただ、ちょっとここで、ふと疑問が湧きませんか?
「イヌに合ったしつけ方」
「イヌのしつけは飼い主次第」
あれ?
「飼い主に合ったしつけ方」は?ないの?
そんなわけで、そんな話に移って参ります。
前回のエントリでは「自分の子のことを考えましょうね」ということを書きました。
よその子のことは、どうでもいいからと。
そんな前回のエントリに、入れようかどうしようか迷って、結局入れなかったものがあるんですけど。
ときには、こんな意見もあったりします。
「うちの子のことを考える?
ええ、考えてますよ。
よくよく考えた結果、褒めるだけじゃあうまくいかない。
そういう結論に達したわけです。
だから、ときには叱ることもあります」
これと似たことは、プロの方でも言ったりしますかね。
「褒めるだけじゃ、無理なイヌだっているんです」
本当にそうでしょうか?どうなんでしょうか?
もう一度、「叱る」という行為について考えてみます。
以前のエントリでも散々書いたことですが、「叱る」も行動です。
そして、何らかの「目的」があって、叱っているはずです。
じゃあ、その「目的」ってなんなんでしょう?
「イヌに反省してもらうため」
じゃあ「反省しているかどうか?」は、どうやって見極めるんでしょう?
「反省してんのか!?」と聞いたところで、「えー。今回の件につきましては、わたくし自身の認識や行動に、甘い部分があったと、深く反省しておる次第であります」なんてことをイヌが答弁するわけないですし。
で、そういう答弁をして反省してる人ってなんか居ない気がするし。
結局のところ「反省してるかどうか?」を見極める方法は一つしかなくて。
それは「同じ行動を繰り返すかどうか」ですよね?
「注意されたにもかかわらず、何度も同じことをやってる」って場合、これは「反省してない」となるでしょう。
でも、「二度と同じことを繰り返さない」となれば、これは「反省している」と見てもよさそうです。
それにプラスして「こちらが期待する行動をし続ける」までいけば、完璧ですね。
で。
それって、「叱らないと実現できないこと」なんでしょうか?
「叱る」の目的は、「同じ過ちを繰り返させない」「正しい行動をさせ続ける」だと。
これだったら、「同じ過ちを繰り返さない工夫」をして、「正しい行動を褒める」でいいんじゃないですかね。
どう思いますか?
ところが、頭でそれを理解したとしても、やっぱりどうしても「叱って」しまうことがある。
なかなか難しい問題です。
「時には叱る必要もある」と、考える。
これも、実は「行動」です。
そしてその「行動」をしているのは、誰あろう人間です。
まさかイヌが「やー、自分、不器用っすから。なんていうんですか?叩かれて伸びるタイプ?ああいう感じだもんで、そこんとこひとつよろしくっていうか」なんてこと言ってきませんよね?
でも、「叱る必要がある」と、考えてしまう。
なぜにそのような「行動」が出てしまうのか?
この辺の話と「できる」の話をミックスさせつつ、色々とお伝えしてまいります。
続きます