行動分析学は、どんな風に役立ってるの? | わんこも、そして飼い主さんも

わんこも、そして飼い主さんも

ocean style オフィシャルブログ

行動分析学が応用されている分野には、以下のようなものがあります。

対人援助(何らかの障がいを持つ方への支援) 学級崩壊に対する取り組み パフォーマンス・マネジメント(企業における社員活動のマネジメント) 動物の訓練・調教

↑に上げた以外の分野でも、行動分析学は応用されています。
興味のある方は、「応用行動分析」または「ABA」という言葉、あるいは「パフォーマンス・マネジメント」という言葉で検索してみて下さい。
「こんなことにも応用されているのか」と、少し驚かれると思います。

このように、行動分析学は「人間を含む動物の行動に関する、ほぼ全ての分野で応用されている」と言っても、過言ではありません。
これほどまでに「たくさんの分野で応用されている」ことこそ、「行動分析学が、行動の科学である」ということの、一つの証明になると思います。

人間社会だけでなく、「動物の訓練」にも、行動分析学は応用されています。
「動物の訓練の技法」は、全てと言うと言い過ぎかもしれませんが、殆どが「行動分析学」の応用だと思って下さい。(参考:アニマルラーニング うまくやる為の強化の原理)
「クリッカー」と呼ばれる道具を用いたシェイピングなどは、その典型と言えますし、「引っ張り癖をなおして、横について歩かせる練習をする」というのは、行動分析学における「DRA(代替行動分化強化)」という概念の応用と言えます。

犬の訓練、トレーニングは勿論、イルカの調教等にも応用されています。
ここ数年、「科学的で、新しい考え方の訓練・しつけ」といった言葉もよく見かけますが、それの正体がこの「行動分析学」です。

行動分析学は、日本の各地の大学で学べます。
聴講生なら、2万も出せば半年間講義を受けられます(講義1コマ)ので、興味のある方、あるいはこれからトレーナーを目指している方、トレーニングの知識を増やしたいという方には、とてもオススメします。
ちなみに関西であれば、トレーナーが通っている立命館大学のほか、関西学院大学、大阪市立大学、兵庫教育大学等で、行動分析の講義があります(確か、他にもまだあったと思うのですが失念)。お近くの方は、通ってみられてはいかがでしょう?

「動物の行動原理を解明して、行動を科学的、合理的に変えていくことが目的」という学問なので、個人的には、「犬のしつけに最も適した学問」だと思っています。