七月ともなれば
有限花序(吾亦紅)は草原に咲き乱れ
嵐まがいの風に
吾も呉れないの端くれだとさりげなく嘯(うそぶ)いてる

もう季節は夏を迎え
もう時は既にー紀の五分をすごし
想いにふける少女の如く
新たな季節を希求しているのか

そうでなければ
過去への恋慕を戒めた
あの塞翁のように
つかの間の狂喜に溺れず
自己の不運にも愚痴ることなく

来るべき世に果敢に
我が役目を恋慕う
地楡でしかすぎないのか

yatcha john s.  「 great burnet」