ガバメント -9ページ目
色褪せた壁に描かれていた
不機嫌そうなイチゴを
真っ黒に塗り潰す
滴れるペンキは蔓草に迷い
蟻が窒息してる
樫の木で作られた椅子の背には
数年前に死んだアイツの名前
そいつに深く腰を下ろし
霊薬の煙を肺に流し込み
ため息まじりに…
罪深い煙が行き着く先は
きっと天国
もうイチゴの花言葉なんて
覚えてない

カルヴァリーは零落し
動かないままだった
あの丘に咲く花で作った
王冠を頭に下げたら
低い声で笑ってくれた
ゴルゴタの薄暮に吹く風も
何かに触れてないと
迷ったりするんだね…
ギターを抱え葉っぱ加えた
ヒッピーが罵る愛と平和
きっとソレは別のコトだと
カルヴァリーは首を傾げ
トゲのついた花輪を
ヒッピーのギターケースに
放り投げると後ろを向いた
ただ笑っていたのはケースに眠る
銀貨に彫られた横顔だけ
丘の十字架の下に咲くトゲの花も
風に揺れてるだけなら
寂しくなったりするんだね…


音も無く散る花は君の涙に似てる

