




ゲマインデハウスは、第2次世界大戦の後、高等音楽院奏楽堂と共に、しばらくベルリンフィルの練習場として使われた場所である。日本では正確な場所の情報はつかめなかった。手がかりは、以前訪れたことのあるイエス・キリスト教会から20分ほどの場所にあるということ。以前見たことがある薄暗くて不鮮明な、建物の一部を写した写真、それから分かるのはレンガ作りの壁の建物だということ。ゲマインデハウスというのは「集会所」という意味で、まだ建物が残っているという他は、現在はどのようになっているのかは、全く分からなかった。
まずはイエス・キリスト教会に行ってみた。近くで、「ゲマインデハウスはどこですか」と訊いてみても、あそこの教会は知っているけれど、他は知らない、という答えが返ってくるばかり。この辺りの人たちにとって、集会所にあたるのは教会なのであろう。
イエスキリスト教会で録音されたフルトヴェングラーの演奏は次の通り。シューベルト、ハイドン、シューマンはベルリン・フィルのメンバーにとっても、自分たちの最高の演奏の一つとして誇っていた演奏でもある。
1951年
●11月22日-12月4日 ベルリン・フィル DGスタジオ録音
・フルトヴェングラー:交響曲第2番
●11月27、28日、12月2、4日 ベルリン・フィル DGスタジオ録音
・シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
●12月4、5日 ベルリン・フィル DGスタジオ録音
・ハイドン:交響曲第88番「V字」
1952年
●5月26日 ベルリン・フィル EMIスタジオ録音
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 メニューイン(Vn)
1953年
●5月14日 ベルリン・フィル DGスタジオ録音
・シューマン:交響曲第4番
*写真は全てイエス・キリスト教会。フルトヴェングラーやカラヤンのレコーディング会場として知られている。音響が良いため、現在でもオーケストラのレコーディング会場に使われている。