flumpoolは2007年1月に結成され、この秋メジャー・デビューした4人組バンド。今年10月に配信限定シングル「花になれ」がau“LISMO”のCMソングに、11月に「Over the rain ~ひかりの橋」がTVドラマ『ブラッディ・マンデイ』の主題歌に抜擢され、デビューと同時にポップ・スターへの階段を駆け上がっている。ヴォーカル・山村隆太の甘さと青さを備えた歌声と、バンドが一体となって作りあげる調和の取れたサウンドが特徴だ。
 「曲作りはいつも、まず僕がメロディを作って、ドラムの(小倉)誠司と構成を固めます。リズムが加わることで曲のイメージやメロディ・ラインが変わることもけっこうありますね。そこから4人でスタジオに入ってベース・ラインを作ったり、リフを考えたりして、アレンジをまとめてから歌詞を乗せる。それが僕らの基本的な制作スタイルです」 (阪井一生/g)

セッションでは思い思いのリフを自由に出しあうが、4人全員が心がけていることがある。それは歌のメロディを際だたせるアレンジをすること。

 「ただ好きなプレイをするより、ヴォーカルが引き立つ演奏をしようと思うから、最近は我慢することも覚えました(笑)。僕自身、小さい頃からずっと好きだったのはメロディの立ってる歌ものだし、やっぱりこのバンドはヴォーカルの声が武器と思うから」 (尼川元気/b)

歌詞を手掛けるのはヴォーカルの山村隆太。希望を力強く歌う楽曲もあるが、恋の終わりの後悔を歌う「388859」や、空を眺めるばかりで飛び立てずにいる自分を歌った「LOST」など、自分自身のふがいなさを辛辣に語る歌も少なくない。
 「〈LOST〉では、立ちどまってるだけでも失うものがあるということを書きたかったんです。この頃どんな歌を書けばいいのかわからなくて悩んでたんですけど、ふとネガティヴのなかに隠されたものがあるなと気づいて。ある意味、悩めるパワーもすばらしいと思ったし、だからこそ今のflumpoolは“希望”や“光”を歌えるようになった。闇があるから光があるというリアルさを描いていきたいから、僕らは闇をけっこう念入りに、しっかりと描いてます」 (山村隆太/vo)

 
 さらに「花になれ」などデビュー後の楽曲ではプロデューサーの玉井健二とともにストリングスを加え、カラフルなポップ・サウンドを展開。そしてバンド結成からデビューまで、激動の2年間に生まれた曲を収めたデビュー・ミニ・アルバム『Unreal』が完成した。
 「今年の夏に上京して、あっという間にメジャー・デビューが決まって、僕らの曲がドラマ主題歌やCMソングになったり。よく4人で“ありえない状況になってるね”って話しあうことがあるんですけど、この夢みたいな状況を表わす言葉が『Unreal』なんです。これまで僕らは、自分たちが音楽をやっていいのかリアルに悩んだこともあったし、それでもその先に目には見えないアンリアルな夢や希望があるから進んでこれた。だからこのタイトルには、今やってることを信じて進むという意味が込められています」 (小倉誠司/ds)