─ タイトルが映画と同じ「君に届け」。ということは、映画の主題歌を、ということで書いた曲なんですね。
隆太: そうです。映画があって、曲を作らせてもらいました。
一生: 原作を読ませていただいて、「まっすぐな想い」って重要だなってすごく強く感じたんです。それで自分たちで音楽を作るときも「まっすぐな想い」を人に届けないといけないなと思って作ったので、すごくストレートな曲になったと思います。
─ 隆太さんは原作がもともと好きだったということなんですが。
隆太: 人に薦められて読んだんですけど、すごく純粋な物語ですよね。何で、こんなに人気になったのかなって考えてみると、いまの世界に欠けているというか「あこがれている」純粋な部分が描かれてるからだなって思いました。そこが僕も一番好きな所です。
誠司: これまでたくさんマンガを読んだし、姉がいるんで、少女マンガも読んでたんですけど、ここまでまっすぐ本音をいえるようなものってあったかなって。自分のことを振り返っても、原作にはもちろん照れもありましたけど、本音を言い合ったり、例えば熱いケンカをしたりしたことってあったかなって思わされましたね。
─ それで映画の主題歌のオファーが来てできた曲が「君に届け」。そのままのタイトルをつけた理由は?
隆太: この映画で描かれている、主人公のふたりがありのままの姿を届けあっているのが、僕たちがライブでやっていることと同じだなって思ったんです。だからそのまま、「君に届け」というタイトルにしました。
─ なるほど、自分たちの音楽とも重なる部分があるんですね。
隆太: そうですね。自分たちが成長するにつれて、純粋な部分だけじゃなくて変化球を求めたりとかっていうのがあると思うんです。それをもう一回flumpoolとして、ストレートに音と言葉を届けるっていうことに集中しようと思って書いた曲ですね。
─ じゃあ、曲も歌詞もすんなりと出てきた感じですか?
隆太: いや、逆にそれが難しかった。どこか照れとか、言い切れない部分があったりして。言葉っていうのはとても難しいなって思うんです。同じ言葉を使っても、お互いの言葉、単語の意味があまり一致しない時代になってきてると思うんです。それでも分かり合いたいってぼくらは思っているはずなんです。その難しさを今回は感じましたね。
─ 話は変わりますが、このシングルが隆太さんの手術から復活第一弾となるんですよね。お休みになった期間は短かったですけど、その休業期間っていうのは何か影響はありましたか?
隆太: 一ヶ月以上歌わないっていうことがこれまでなかったので、8月のライブで歌ったとき、「やっぱり歌が好きだな」って思いましたね。すごく単純なことなんですけど、改めて感じました。どこかしら、そういうところに慣れてしまったところがあったのかなって。
─ ほかのメンバーの方はいかがでしたか?
誠司: ずっと作業をしてたので(笑)。
一生: レコーディングとか、作曲とか、flumpoolの音楽活動をしてたんです。だから休みっていう感じはなかったです(笑)。
─ 今年は3ヶ月という長い期間をかけた全国ツアーもあったのですが、年末の締めくくりに大阪城ホールと横浜アリーナでそれぞれ2DAYSが。意気込みをお聞かせください。
一生: デビューして2年経つんですけど、日々刺激を受けて成長してきたものをステージで見せたいと思います。ファンのみなさんも一年間の想いがあるだろうし。観に来てよかったねっていわれるようなエンターテインメントなライブをしたいと思います。
隆太: 今回2DAYS、しかも1万人以上入るところでできるっていうのはすごくうれしいです。でも結局自分たちは、今回の「君に届け」もそうですけど、一人の人に音楽と言葉をちゃんと届けたいっていうのが最終目的だと思っているので、そういう部分では会場は広くても、一人一人にきちんと届くライブをやりたいと思います。
─ 武道館もそうだったかもしれませんが、広い会場っていうのは難しいですよね。
隆太: 武道館とかそういう「名前」はひとつの通過点だと思ってるんですよ。ちょっと偉そうですけど。いま言ったように、最終的には一人一人にきちんと音楽を届けたい。だからこそ、会場が広くても、ファンのみなさんと、真正面から向き合いたいって思いますね。
─ 元気さんは意気込みなどありますか?
元気: 今日初めてですね(笑)。僕も広さっていうのは感じますね。武道館よりも距離があるわけですから。でも絶対に楽しんでもらいたい。だから、自分たちの射程距離をもっともっと広げていきたいと思っています。僕はライブをするとき、後ろのほうを意識してるんで。一番後ろまで届けたい。
─ それはうれしい。やっぱり後ろになるとステージも小さくなっちゃうし。そこまで気にしてくれるとファンはうれしいですよ。誠司さんは?
誠司: 今年一年の締めくくりであると同時に、来年に向けたものにもなるようがんばります。自分たちの中にある芯、僕らにとっては音楽ですけど、それをきちんと見せることのできるライブにしたいと思っています。ぜひ初めての方も、何度も観に来てくれてる方も、来てもらっていっしょに楽しみましょう。
