「前髪5ミリ切ったよね?」とか目ざとく気づく男子より、わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい。
いつもより大幅に寝坊をした日のこと。しかも単に1時間、目覚ましの設定を間違えたという残念な理由である。なのにそんな日に限って、まず前髪が映画“メリーに首ったけ”の名シーンのように追っ立っている。はいキター。
必死で寝癖を直していると、ぽんた(1歳/オス/ねこ科)が横で毛玉をリヴァース。フゥーワッフゥ!
やっとの思いでぽんたのGE-BOを片付け、座りなおしたら突如足がつる。わぁ人体って不思議、この筋肉とこの筋肉がああなってこうなって…オーエス!オーエス!度重なるハプニング&ハプニングに、朝から変なテンションにならざるを得ない。
しかし結論から言えば、その前日より2本も早い電車に乗り、コンビニにも寄って悠々と出社した。ちなみに寝坊していない前日はなぜか、コンビニはおろか駅から競歩したくらいギリッギリ。今となってはむしろそこが最大のミステリーである。考えた末、「過度の余裕は人をだめにする~時間も金もな。~」という、かっこいいサブタイトル付きの教訓を得る。
勝因は、メイクのショートカット。ここに尽きる。合言葉は「取り急ぎ眉毛まで」。その顔で出勤するにはもちろん抵抗あるが、たまに目にする、女子が電車の中で化粧をするという行為。どんなに寝坊をしても、それにはもっと抵抗感満点なわたし。あれを見かけると、こう思うのだ。
まあ、わかるよ。わからないでもないよ。
わたしも低血圧だよ、朝は少しでも寝ていたいよ、家で仕上げようが、電車の中でしようが、例えば会社でお目当ての彼に見られるのはどっちにしろ、綺麗なメイク後の顔…ならば通勤時間を有効活用したいと思うその気持ち、まあわからないでもないよ、でもね?今、大衆の中でマスカラを塗っているその、その鼻の下伸びた間抜け面をね?や、つら自体がどうこうってことじゃなくてね?「スッピンを恥じる乙女心はあるのに、過程の間抜け面を晒すことは気にならない」というその、心?そこ!そこは、どスッピンでいいわけ…?
そんなわけでその日の朝、自分の顔が完成度45%であることにそわそわしていたわたしは、会社のエレベーターでたまたま一緒になったHM田さんに「今日わたし、いつもと違くないですか?」と問うてみた。
HM田さん:「...う~ん?違う?髪...?」
髪はいつもと同じである。ウムム…。HM田さんて意外とアレかしら?「ウチの旦那なんて、髪型変えたって気付いてもくれないのよ」とか言われちゃうタイプかしら?(←余計なお世話)などど思いつつ今度は我らが営業グループの鈴木博士に問うてみる。
博士:「え~?なんすかぁ~?なんか違うんすかぁ~?」
超眠そう&超どうでもよさそう。営業マンたるもの、こんなときは笑顔で「イエッ、いつもと変わらずお綺麗デスよ!HA-HA-HA!!」くらいパピッと言えたらね…。博士さんもね…もうちょっとアレなんだろうな、とかね…。
でもわたしの顔の完成度には、もしかして、アレ?誰も気がつかない…?
そう人は。他人の顔なんて大して見てもいなければ、気にもしていないのである。人間は何かにつけて自己満足の生き物だ。メイクもおしゃれもその典型。でもいいの。だって女の子だから。
「心だけ、どスッピン」はやっぱりどうかと思うけど、 かわいく見せたいと思う紛れも無い乙女心、その心は同じ。見栄えや出来栄えではない、その心があるということが大事。
だから今日も女の子は、まつ毛0.何ミリ増しのためにマスカラを塗り、ほっぺたをぽんやりピンクにしてみたりする。
誰かに「今日かわいいね」ってお世辞でも言ってもらえたら、何だか一日ウッキウキで過ごせる。それが好きな人だったりしたらもう、10日は余裕で幸せです。男性の方、「そんなもんかねぇ。」と思いますか?
ええ、そんなもんです。でもそれでいい。女の子はそれでいいと思うのです。