ノウイングのプライマリーコースを受けた時のこと。


2012年くらいだったかな、人生が本当にうまくいかなくなって
現ノウイング(当時は別の名前)の、プライマリーコースという
3日間のワークショップを受けました。

13ヶ月かかる本科というコースに通うコミットはまだできなかったので
短くて安いコースにしました。

当時、大野百合子さんの開催するプライマリーコースは、
東京から地方開催に切り替わっていました。
仕事を1日休んで、新幹線に乗って、2泊3日で開催地にいきました。






今思えば豪華な講師陣でした。
私が今メインで教えを乞うている人も
大野さんも、私の葛藤を投影しやすい人もその逆もいて。


コースの始まり。
前に並んだ講師とスタッフの方を見たときに
早く向こう側に行きたい。と思いました。
みんな、眉間が開いている。


参加する前の1週間くらい、わたしはずっと自分の観察をしていました。
怒るとき。喜ぶとき。悲しむとき。イライラしたとき。楽しいとき。
自分の心が動くときに、「なんでだろう?」と同時に思うようにしていました。

なんで、いまイラっとしたんだろう?
なんで、いまうれしいと思ったんだろう?

そうやって自分を観察する視点を持ちました。

コースの中でも、
自分の感情を観察しながら、講義を受けたりワークをしたりしていました。
他の人の発言や講師の言葉に揺れる自分の感情を
一緒にノートにメモしていました。
それこそ「むかつく」とか「ほっとする」とか。


そしてその初日の最後。

ある呼吸法をしました。

それが終わったとき、
私が自分にかけていた、全ての魔法が解けました。

それは本当にホラーのようでした。


「私は今、

こういうおうちに住んで、

こういう服を着て、

こういう食べ物を食べて、

こういう生活をしているけれど、

なんで、

こういうおうちに住んで、

こういう服を着て、

こういう食べ物を食べて、

こういう生活をしているんだろう?

全部自分で選んできたものなのに。」

ぼんやりそう思っていました。


その魔法が、一度に全部解けました。


家も食べ物も着ている服も
それはもう全てがおどろおどろしく
なぜ今までこんなところにいてこんなものを着てこんなものを食べていられたのかわからない。

そして鏡を見れば、
そこには、自分が一番蔑み嫌悪していた人間が映っている。

全てに呪いがかかっていました。

口から出る言葉も、踏み出すその一歩も。


吐きそうでした。
自分で自分が気持ち悪い。

その様子を見て、そのときのパートナーが

「大丈夫?」
と声をかけてくれました。

振り向けば、そのパートナーにも呪いがかかっている。

地獄です。


初日の夜は宿でずっと泣いていました。
泣くのを止めたくても止められず、
なぜ止められないのかと思ったら、
止めたくないのだということに気づきました。

呪いの元凶は、父親でした。

なぜ泣くのを止めたくないのか。
それは、この姿を父親に見せて、
おまえのせいだと言いたいからです。
だから泣くのが止められない。
止めたいとも思っていない。

『お前のせいで私はこうなったんだ、責任を取れ』
そういいたかった。
だからずっと泣いていました。


そして、これを自分でなんとかしなくてはならないと思いました。
これは、父親のせいではないから。
この魔法と呪いをかけたのは、自分だからです。


二日目。

なんとか冷静に助けを求めようとして
質問をしました。
呼吸がしにくい。と。

そこで遣わされたのは、
私が一番葛藤を投影していたスタッフの1人でした。
もうそれだけで吐きそうです。
その人は「お父さんですね」といいました。
そんなの知ってます。
その人は何も言わず私の手のツボを押しました。
何をしているのか聞くと「リリースを緩める」といいました。
そんなことして欲しくなかった。
私は変わるためにここにきて、全て出してしまいたかった。
されたくないといったら、
リリースが激しいとうまくでないことがあるようなことを言われましたが
ぜんぜん納得できなかった。
のに、止めてくださいといえませんでした。
そのことでまた泣きました。
私は父親にずっとそうされてきたし、ずっとそう反応していたからです。

今度は別のスタッフの人が近くにいたときに声をかけてくれました。
私はまたそのとき、しんどい、と言ったのだと思います。
そうしたらその人が私の肩のツボを押しながら(今なら分かるリリースポイント!)
「わかるよー。だけど、崖に突き落とすのが、私らの役目なんだよねー。」といいました。
それを聞いて、
がんばろうと思いました。

楽になりたいわけじゃない。わたしは変わりたい。


三日目。

昼もしんどくて誰かと会話をするのすらいやでした。
地方開催はゆるい感じなのか、友達と参加してる人たちが多く
大体の人は二人連れだったりグループになっていました。
私は一人で過ごしました。
基本的になにもしないと涙が出てくるし、ずっと寝ていたいような気分でした。
なんとか儀式までやって
最後に挨拶をして帰るとき、大野さんが
「こわい?」
といいました。
私は適当に答えてその場を去りました。
何を言ったかは今でも思い出せません。
怖いというよりも、今思えばパニックでした。

ずっと泣いていました。
何もしなくても何も思わなくてもずっと涙が出てきます。
帰りの新幹線もずっとずっと泣いていて、
でも、明日から仕事だしなんとかしようと思い、
何かないかと思って、もらったテキストとノートをめくりました。


そこには

「ドラマにはまらないこと」

というおそらくgaryの言葉と

「どんなに落ち込んでいても、体とエネルギーから変えていける」

という大野さんの言葉を見つけました。

その2つが、その時の救いになりました。




育った環境は、まるっと幸せな家庭だったわけではないけれども
私は父親からわかりやすい虐待を受けていたわけではありません。
手を挙げられたこともなく、怒鳴られたこともありません。

それでも私は、父親に対する大きな葛藤をもつことになりました。


呪いと魔法は同じです。

誰もが、生きていくために、自分に魔法をかけていきます。
自分が正しいと思うために。
そして、生きていくために。

だから、本当のことなんて知りたくないのです。
魔法が解けてしまうから。

魔法が解けたら、変わらなくてはならない。もうそこには、いることはできません。

でも
勇気と正直さと真摯さをもってこの道を進むなら
真実を知りたいと思うなら、
魔法や呪いを解いて、本当の自分自身を知っていくことができます。
それは、大いなる叡智への道の、第一歩です。

そして、こういう大きな葛藤を持つことによってもまた
私たちは自分を知ることになるのです。





私もまだまだ道半ばですよ、もちろん。まだまだ。まだまだです。
もしご縁があって、一緒にこの道を進むことがあれば、お会いしましょう。



でもって宣伝です。
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大丈夫、壺は売らないからw