はじめの第一歩
去年の今ごろに上野の国立博物館で「伊能忠敬と日本図」が行われているのを見に行って、非常に感動しました。
伊能忠敬は、はじめて実測による日本地図を作った人で不屈の精神力で地図を作り続けました。
完成12年(1600年)閏4月19日の第一次測量にて奥州街道、蝦夷地を測量して実測図を作ったことをはじめとして日本の津々浦々をまわり実測地図を作り続けました。
それも今の技術から見ても驚くほど精巧な地図でした。
もちろん、これだけだと「へぇすごいなぁ」で終わってしまうのですが、驚くべきは、その第一次測量を開始したとき、彼はすでに55歳だったということです。
今でさえ55歳というのは身体の衰えを感じる年頃です。200年以上も前の江戸時代においての55歳というのはかなりの老齢です。
いくら元気でも満足に身体は動かなかったと思います。
それにもかかわらず73歳で死亡するまですっと地図を作り続けました。
まさに不撓不屈の精神には頭が下がります。
確かに自分が興味を持って楽しみながら行っていたとはいえ、かなりの精神力と責任感がなければなしえなかったであろうと思います。
写真は東京江東区の富岡八幡宮にある「伊能忠敬銅像」です。
この像の伊能忠敬は富岡八幡宮に安全祈願をしたのち、まさにこれより測量の第一歩を踏み出したところです。
さぁ、行くぞ、という強い意志と決意が伝わってくる銅像です。
東京には数多くの銅像や石造がありますが、この「伊能忠敬銅像」は私のお気に入りのひとつです。
井上ひさし氏の小説「四千万歩の男」を読めば伊能忠敬がいかすごいに人間であったかお分かりいただけると思いますので機会があれば是非読んでみてください。