ドグラ・マグラ
いやぁまさか「ドグラ・マグラ」がDVDになってるとは思いませんでした。新宿のDVD屋さんで見つけて思わず買ってしまいました。
ご存知の方います?この映画。
夢野久作という異端作家の代表作「ドグラ・マグラ」を松本俊夫監督が映像化したものです。
確か私がまだ大学生のころだったと記憶してます。
大阪での上映は一週間ほどでしかなくて、あわてて大阪のサンケイホールまで友人たちと見に行きました。
とにかく原作は読む人間の精神が異常をきたす、とまでいわれた奇書です。
実際一回読んだくらいではさっぱりわかりません。
最初この小説が映画化されたと聞いたとき、よくやったなぁという思いと、まぁ失敗だろうなという思いが交錯していました。
そして、実際に観てみて・・・
「まぁ、よくやったなぁ」というところでしょうか。
完全に小説の雰囲気を再現するのは不可能でしょうから、あれだけできれば十分だったと思います。
特に今は亡き桂枝雀師匠の怪演は賛否両論ありましたが、私は正解だったと思います。
室田日出男との対比がとてもよかったと思います。
ただ、私としては主役の松田洋治は失敗でしたね。
確かに彼の演技はうまいのですが、なんというか、軽いのです。
ずっしりと重い映画なのに、そして彼もその雰囲気を作ろうと努力しているのですが、なんか軽いのです。
したがって、いまひとつ映画の中に溶け込んでおらず、浮いてしまっています。
そのほかのキャストがいずれも一癖あって面白いのに非常に残念です。
まぁ夢野久作ファンの自分としては、ビデオが出たときにほしかったのですが、値段が高くて買えませんでした。
その後、レンタル落ちのビデオを購入してコレクションしてました。
それが、DVDが出てるんですね。
信じられないです。
自分で言うのもなんですけど、買う人いるんでしょうか?
(ここに一人いますけど)
夢野久作氏の小説はいずれもちょっととっつきにくいところがりますが、独特な不思議な雰囲気を持っていて、読み始めるとけっこう癖になりますよ。
この映画も機会があったら見てください。