to infinity and beyond
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~だいたいの女性はすっぴんで外に出られないんじゃないだろうか~
ダグラス・D・サミット
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朝は一杯のコーヒーから始まる。
卵を一つ割り、ゆるく余熱されたフライパンでサニーサイドアップを作る。
もちろんその時はすでにトースターでトーストを作っている。
空は晴れて強引な日差しが今日の正午にはかなりの気温に達することを告げている。
手際よく朝食を作り、服を着替える。
限られた朝の時間を有効に活用し、眠っている頭を起こすのも一つの嗜みだ。
だが今日はそんな悠長な時間はない、もう出勤の時間は過ぎているのだ。
そう、今日は寝坊をしてしまい、起きる時間をとっくに過ぎている時計を見て開き直って朝食を作ってあえてゆっくりして居るところだ。
「今日は仕事をやすもう」
そう心に決めたワタシはいまコーヒーを飲んで頭を出来る限りの方法で空っぽにしている。
肩の力を抜き、椅子に深く腰掛け、外の雑音や通学中の女子高生の喋り声をBGMに変換し耳へ入れてみたり、すこし伸びた爪のことに集中したりしてみた。
気がつくとトーストとサニーサイドアップを乗せた食器には薄く伸ばしたエナメルの様な後だけを残し、そこに存在したなにかの痕跡を残しているだけだった。
食器を片付け、ワタシは出かけることにした。
もうこんな時間だ、いっそ遠くまで行ってしまおう。会社には風邪を引いたとでも言っておけばいい。
身仕度を終え、玄関のドアの前に立った瞬間、ワタシに天啓のように一つのキーワードが頭から足の爪先までを一気に駆け抜けていった。
なんてことだろう、ワタシは大きな勘違いをしてしまった。
それに気がついたワタシは急に我に返った。
昨晩の酒が抜けていないせいだろう、頭が正気に戻るのにこんなにも時間がかかってしまった。
なんてことだろう。
昨晩の記憶が急に蘇った。
部屋に戻り、押し入れの死体を確認した。
間違いない、ワタシが殺ったのだ。
酒のせいでは無い、落ち着くために酒は後から無理やり流し込んだのだ。
もちろん一つにつながった記憶は曖昧なものではなかった。
鮮明に感触や音や光までも全てを記憶し鮮明に蘇らせることができた。
押し入れの死体は昨晩知りあってホテルへ行きシャワーを浴びている隙に後ろから首を締め殺害し、その後車のトランクへ入れ部屋まで運んだものだ。
理由はそこには存在しない、事象があり結果がそこに横たわっているだけだった。
そしてまだ化粧はしていなかった。
しばらく時間が経った、何分経ったかわ分からない、ひょっとしたら数時間だったかもしれない。
アケミは急いで部屋を出て、通りに出ると一台のタクシーを止めた。
タクシーに乗り込むと運転手はどちらまで?とアケミに尋ねた。
しばらくの沈黙が有った。
アケミは顔を上げて運転手の顔を見つめまっすぐと「警察署まで」と伝えピンポーン!
っっと!ハイここでチャイム!!
回答者の方答えをドーゾ!!
「アケミはすっぴんで警察署まで行った!!」
はい!正解!
正解はアケミはすっぴんで警察署まで行けるでした。
seeyou!