ダブル,トリプルオカリナでは、
1管目から2管目で、AC管からSC管に音色を移行させられるということになる。
複数管の2管目はSC管(ソプラノC)の音域範囲なので。
形状も、2管目は一般的なソプラノC管と同じように細長い。
「2管目、3管目は細くなっていてオカリナらしい音色が出ない」という人たちは、SC管をあまり好まないタイプかもしれない。
2管目もSC管も、れっきとした閉管楽器のオカリナなので、「オカリナらしい」音が出る。
SC単管とAC単管では音色がまったくちがう。
この差を少なくして音をつなげているトリプルオカリナは、「AC管からSC管の音色に、徐々に変わっていく」のを楽しめる。
単に音域が広がると言っても、こういう幅のあるグラデーション変化が単管よりさらに出るということを前回かいつまんで書いた。
で、さらに詳しく説明すると、
この複数管オカリナの音色変化は、なぜか有機的な音色の変化に近い。
(単管内でも言えるのだが)
例えると、音域の広い人の歌声に似てる。
あるいは鳥、動物の声。
その同じ個体、個人での激しい高低差に似ている。
当然、歌というのは、単管オカリナ音域範囲を超える曲は多い。
色々な魅了ボイスの要素はあるが、そのうちの1つは、一般的声帯音域を超えること。
そういうボーカルに人は驚嘆する。
ちなみにマライヤ・キャリーは5オクターブの音域。男性の低音も出せるとあった。
ボーカルの音域や、人のちょうどよい、かつ聴き応えのある音域、また、裏声と地声をつなげるブリッジ(ミックスボイス)などの話にも、このオカリナの音域についてはつながっていくのだが、煩雑になるので割愛する。
動物や人の声とオカリナの関係性については、科学的な根拠が出てくればいいのになと思っている。
私なりの考えはあるのだが。