幼い頃、毎回昼寝から目覚めた時、この世界から自分だけが閉ざされている様な感覚に陥り、何故か寂しく泣きそうになった。実際は泣いていたのかも知れない。一人きりの部屋で目覚めた時は尚更だった。この世界から自分だけが閉ざされている様な感覚は、昼寝から目覚めた時程ひどくはないものの常に感じていた様な気がした。中学2年から3年になる年の春休みにタバコを覚え、シンナーやボンドを吸って不良になって行く歯車が回り始めた頃から、置かれていた環境の影響もあってか、生きる事が重く辛かった。この世界、目の前に存在する現実が自分の力では、どうする事も出来ない舞台装置に見えた。自分とは別次元に在る周りの人間の感情や価値観、否応なしに押し込まれる社会の既製品のモラルに、只々、付き合わされ、僕の心は孤立した。一度この世界の何もかもをぶっ壊して、新たな舞台にシフトすべきだ!と真剣に思っていた時期があった。思い返せば、相当に病んでいた。でも過去形に出来るほど、今でも健全ではない。日常の中では生活の中で物事をこなすに必要な思考をフル回転させているから、深く沈んで自己観察なんて余裕はないけど、ふとした刹那に向き合う自分は、今でも病んでいる。10代の頃と違うのは、病んでいる自分を少しは俯瞰出来る様になった事。