どうでしょうか。

ワタクシは笑ったりしましたけど

「爆発しなかった年だったなぁ」

というのが正直な感想です。



いまはカードが出尽くした感。

グワーってくる若手世代の台頭待ち?



ぼんやりした期間に

入っているのかな。

順番待ちの称号付与の

スター誕生みたいな。



ミルクボーイのときのような

グッと全部、根こそぎ掴む表現が

できたコンビはいなかった。



難しい審査だったと口を揃えたのも

ハネたコンビが出なかったから。



好きでも嫌いでもない

関係の薄い人を

ムリヤリ褒めてと言われて

褒めるくらいの難しさ。



こういうところ良かったよね。

(でも爆発しなかった、ハネなかった)

敗者復活戦も見ました。



年々なんか粒ぞろいなんだけど

箸でつまめと言われると

難しい評価のコンビばかり。



力を出せないまま

終わったコンビも

いるでしょうけどね。

行列して渋滞してる感じが。



ホントは視聴者も、もっとグッと

引き込まれたい願望があるんです。



うねりのようなどうしようもない

力に巻き込まれたい願望がね。



なんでしょうね、みんなが

既にテレビやメディアで知ってる

おなじみのコンビが出ると

妙に改まってしまうというか

かしこまってみてしまうというか。



新しい風を吹かせて時代を連れてくる

駆け抜ける感じがないんですよ。



もうそこそこの知名度を得てるから

ネタでハネるとかウケるよりも

もうその芸人たちを知っている

ということで新鮮味が薄れてる。



「ここで生まれるスター」不足ですね。

日本の社会と一緒な感じもしますよ(笑)



本人たちは一生懸命やってる。

それもわかるし、良かったと思う。

でも、全然違うところの論点でね。



番組、大会自体としてはこうやって

マンネリ化が気づかないところから

ジワリジワリと始まるんでしょう。



何度も挑戦できる資格試験

みたいなもんでね、鮮度が落ちる。



資格試験と違って単純に何かを

満たせばよいのではなく

見知らぬ新たなスターが生まれる

うねりみたいなものを

大会全体から感じられなかった。



「資格称号+新たな個性」が

同時に生まれないといけなくて。

「この番組で同時に」がポイント。



50歳での優勝は勇気を与える。

何度も何度も挑戦して成功するまで

やることで生まれる達成感も大事。



ただ、そこじゃない盛り上がりの

論点で考えてみると、という話。

ハネなかったし、爆発しなかった。



この盛り上がり具合は

コロナ禍でのライブの大会

というだけではない気がしますね。



ホントに心から揺さぶられたら

マスクとか関係なく腹抱えて笑う。



苦しくてマスク取りたくなるくらい

我を忘れて声を大きく出して

自然と笑ってしまうだろうし

盛り上がるだろうと思うんです。



そういう意味ではコロナを超える

忘れさせてしまうくらいの笑撃が

私たちに無意識に届くスター誕生を

こじ開けて突き抜けるスターを願う。



なんかねこのままだと称号の順番待ち。

新しい人や新しいカタチの誕生がないと

またM-1休止の波が来るかもしれない。



フォーマットやルール内の立ち回り方

極意みたいなもの、同じパターンが

何度か、何年か続いてしまった。



それでやりつくされた感じがあって

芸人がよく使う言葉でいうと

「こすりすぎた」感じがあってね。



昔のM-1ならば、優勝して

一気に知名度が全国区になって

というスター街道感があった。



でも最近はマンネリ化がまた始まり

すでにある程度知られたコンビが

出て実力を発揮しても残念ながら違う。



これまでのような同時に咲いていく

「チャンピオンとしての旬」じゃない。



それはもうテレビやメディア業界が

先物買いみたく早い段階から

漁りすぎてしまっているんでしょう。



結果的に鮮度がある程度落ちて

私たちにMー1としてテーブルに

提供されてしまうんです。



業界の問題点でもあるかもしれない。

売れちゃうと難しい。

でも新しい人を早く捕まえたい。



先取りしすぎてもダメ

他の番組に先越されてもダメで。

そこがうまくかみ合わなくなってる。



難しい、ホント難しい時期に

来ているのだろうと感じますね。



パターン化の波を感じているから

だからこそ、いまのパターンを壊す波。

大会を増やしたり、用意しすぎても

ダメなんでしょうね。