人間、年を重ねると

だんだんと背中が

イカを焼いてるときのように

丸くなっていきますね。



意識していなくても

背中が丸くなる、というか

肩が耳より前に出てしまう。



なんかその姿はなんとなく

寂しげで情けない雰囲気が漂う。



自分も気が付いたら中年。

腹も出るし、乳が垂れる(笑)

背中が丸くなっている自分に

気づいてしまう。



いつだったか何気なくテレビを

観ていたらオードリーカスガ。

おお、全部カタカナだと強そう(笑)



いたよ、胸を張り、背筋を伸ばし。

センターマイクにゆっくり近づく。

トゥース!!・・・はい、どうもぅ。



いやいや、えらく姿勢がいいな。

そして初見だとやっぱ偉そうだな。



自分も1分くらい

あの姿勢を維持してみてわかった。

あの春日の姿勢は凄いのだと。



カラダが思うように動かない

そんな自分にどこかで折り合いつけて

納得させようとするのが

中年の男性というもの。



カスガの姿勢はもしかしたら

最高の健康法なのではないか?



イカのカラダを受け入れずに

肩を意識的に耳の後ろまで下げ

胸を開くように、背中のぜい肉を

ギュッと集めてやるように。



肩は視界の端から消えるくらいに。

するとなんだが偉そうに見えてしまう。



けれど本人はどこか堂々とした

佇まいを獲得したようで

自信がみなぎるようにも感じる。



更に無意識に前傾姿勢になった

上半身を骨盤に対して

垂直に乗せてみるのだが

これもまたキツイ(笑)



いわゆる下腹部をつき出すくらいに

大胆に反り気味に乗せる。



しかし本来、この姿勢ができていれば

他人が見てもなんかシュッとしてると

感じるんだろうと想像する。



カスガのように胸を開き

骨盤に垂直に上半身を乗せる。

下っ腹を引っ込めてみる。



どうだろう、すこぶる偉そう(笑)

だがすごくカッコイイ自分に出逢える。



いや、この姿勢の自分もなんだか

悪くないだろう(笑)



少しだけ自分が気に入ったので

続けるようにしている。



けど、この姿勢は思っている以上に

シンドイのも事実だ。

ずっと続けるのはほぼ不可能だ。



しかし、ここで大事なのは

最初から完璧に遂行しようと

しないことなのだと思う。



できないからやめるのは簡単。

続けるにはシンドイから

たまに気づいた時にスッと自分で

スイッチ入れられるように

気持ちをポジティブにしておく。



なんなら姿勢の良い自分を

カメラにおさめて

待ち受けにでもしよう(笑)



この姿勢にするスイッチを

入れやすくするための

自分の心理的な環境を整える。



痛ければ無理をしない。

なんなら毎日やらなくたっていい。



ヒマなとき、スマホに目をやったとき。

誰も見ていやしないのにスッと。

その姿勢に入れるスイッチをつくる。



これくらいの気軽さでいい。

悪くないだろう。

その数秒や数分であっても

カラダは覚えていくはずだ。



そして脳にはポジティブな自分が

あぶり出しのようににじんでくる。

そう言い聞かせてみるといい。



カラダは正直で素直だ。

痛くても続けるだけでは

諦めたくなるのが常だが

たまにやるよ、くらいの気軽さで

自分を少し整える。一瞬でも。



それだけで何か変わる気がする。

いや、気のせいかな?(笑)