私たちの用意した正式な
ゲートをくぐってください。
そしたら認めますよ~。
という図式が変わらずにある。
その意味は氾濫を避ける意味や
すでにあるモノや権利を守るため。
ただ、守りすぎると尻すぼみになる。
適度に攻めの刺激を加えつつ進むと
うまく世代交代が進んで続いていく。
正式なゲートはひとつしかない。
もちろん、正式だからですよ。
だから乱立させてはならない。
するとライバルが立たなくなる。
ライバルは身内の蹴落とし合いで
しのぎを削る仲間内だけになる。
何年も何十年もそうしているうちに
正式なゲートから漏れ落ちた人が
大勢あふれかえって溜まってくる。
私たちの多くも正式なゲートから
入りたくて入りたくて朝早くから
人目もはばからず行列をつくる。
その安心、安全という神話を信じて。
もちろん正式は偉いんですよ。
まぁ、おそらくはね。
ただ守りに入りすぎて
攻めを忘れて異物混入を
排除し続けると廃れていく。
ウイルスや免疫力などと人間の
関係も似てるイメージがある。
正式の存続のために排除してる。
しかし、結果的に内部から綻びが
生まれて内部が原因で欠損して
そこから一気に崩れてしまう。
あるあるですよね。
組織というか、社会というか。
人類全体に言えることなんだろう。
異物を面白がる、異物を楽しむ。
異物からこそ、新しいヒントを得る。
異物をあえて内部に入れてみる。
変化をあえて起こすために入れる。
正しい、正しい、正しい。
どんどん正しいを貯めこんでいく。
するとそのうちに内部で育った
純度の高い若きエリートたちは
不意に疑問を持つ。
あれ?これってホントに正しいの?
全部が正しいから、急に怖くなる。
正しい以外の答えをまるで経験して
こない人たちが、正しい以外に
ちょっとだけ興味を持ち始める。
だが正しい以外は排除しなきゃダメだと
上からお叱りを受けてしまう。
ヒントは意外とそこらじゅうにある。
しかし、そのヒントも触ってはいけない。
すぐにお叱りを受けてしまう。
正しいの純度を高めて集めた城。
天空の城なんだろうか。
どんどん上がっていった。
基準も値段も、数値も何もかも。
正しいとされないだけで
間違ってはいないものと
分断された。
私たちは空を見上げた。
いつしか天空にまで
上がっていった城。
正しいゲートが見えていた。
だが現在は目視できないほど
高く、高くまで上がっていった。
地上に残された
正しくはないが間違っていない
異物扱いの分子。
正しいゲートを羨ましがり
天空ばかりを見つめ続ける。
首をやられるほど年がら年中。
いやいや、地上にも城はつくれる。
頭の片隅でそうは思っていても
城をつくる材料も権利もすべて
天空の城が握って離さない。
どうする?自前で城つくる?
それとも天空を見つめ続ける?
天空の城はそのうち内部から
綻びをみせて崩れて地上に
堕ちてくるだけだと思うが。
そのとき正式なゲートを
みんなでむさぼりますか?
堕ちてきた城の門を。
たまにこういうのを衝動的に
書きたくなるが勢いって大事だ。
文章に何かが乗るおもしろさ。
イメージは伝わりそうで
伝わらないかもしれませんね(笑)
「天空の城ラピュタ」は本文の内容とは
まったく関係ありません(笑)