「逃げるは恥だが役に立つ。」

なるほど、自分の戦う場所を選べと。

自分の良さを最大限に引き出すため

逃げることも大事なのだと。



いまはすべての人にとって響く

逃げられない教訓ではないか。



でも別の「恥な逃げ」も。

政治家も決断から、逃げ続ける。

その姿勢は国民全体にも伝播。



どっちが先というわけでもない。

問題は私たちを含め、双方にある。



「私たちに任せて下さい」と

政治家が盛んに言うフレーズ。

あれを信じて任せすぎた弊害。



日本がうまく回らないのは

もしかしたら、やつらに

私たちが任せ過ぎたせいかも?



私たちもそのほうがラクだから。

専門家が決める内容については

口出しせず専門家に任せるという姿勢。



これが間違って定着したのでは。

専門家が処理するだけであって

自分の代わりに作業するだけ

なんです。



つまり自分の関心事から

切り離してしまってはいけない。



ん~、堅い言い回しだけど

要するに、本来は自分のこと。

だから監視を怠るな、ということ。



任せることがマナーみたいな

ヘンな流れをつくる。

それに従うのもマナー、

社会人として当たり前みたいな(笑)



妙な預け合い精神がはたらき

考えようとしなくなるクセが

日本人には根強くある。



たぶん、これは信頼とは違う。

ちょっとした逃げなんです。



ちなみに専門家をプロと

称する流れがあるけれど

専門家はハッキリ言って

プロではない。

以前書いたので割愛するが。



住み分けされた各種の専門家に

なんの疑いもなく任せてきた。



専門家に任せると私たちは

自分から切り離しをしてしまう。



そうするとやっぱり自分の仕事や

作業に集中しやすくなるから。



そのためにお金を払っていると

自分をも納得させようとする。



やってくれるからと甘える。

信頼して任せるとは違う感覚。



「やってくれる」と思ってた

「やってくれている」と思ってた

という盲点が生まれてしまう。

そこじゃないかな、たぶん。



いろんな決断の遅れがあって

急(せ)かされても専門家は

「自分たちは任されてる」

と思っていて手順通りに

確認しながら粛々と作業する。



専門家が焦ってミスすることは

絶対にしてはならないという

そっちを優先してしまうんです。



自分たちがキチンとやることを

優先してしまうクセがついている。



妙に急いでミスしても

責任は自分たちにくるだけだから。



そして縦割り、分業制。

責任回避への守りの意識。

人間がやるんですから。



こんなことを意識した人間が

やるやらないのスピードを

決めてるんですよ。



そして、想像どおりの結果。

スピードアップして

ギア上げて勝負どころだ、

という瞬間に大きく遅れる。



いまやったらいいのに!

なんでこんなにもたついてるの?

って瞬間を私たちは何度も感じた。



ただ、そこで動かないのは

彼らはちゃんとやる責任が

自分たちだけにあるから。



ミスするくらいならやらない。

っていう後手後手の流れの

正体がここにあったのだ。



逃げる恥も感じない。

逃げるが勝ち。

逃げる恥を保身に役立て

相手の都合を憂慮せず

自分の都合を優先しながら。



相手を自分のための道具にして

役に立たせようとしている。



こうやって

好き放題やらせてると

隠そうとするだろうし、

誤魔化そうとするんだな。

都合の悪い部分は黒塗り。



なんかもう人間ってすごいな。

妖怪たちがうごめく世界で

生き抜かなくてもいいのにね。



優秀な人たちはどこかで

間違っていくんだろうなぁ。

戻れない片道切符で。