最近は毎度、コロナ禍のネタで

申し訳ないと思うんですが

考えて書きたいテーマが

たくさんあるので書いてます。



今回のテーマは

なぜ国民の協力を得られないのか。

その原因はどこにあるのか。

ということについて。



国民の大多数にわかる言葉で

シンプルに説明できていないこと

これが原因ではないか。



言ってみればメッセージの

送り手側は専門家の人間が多い。



医療の専門家、感染症の専門家。

行政や政治など、それぞれの専門家。



メディアではこのあたりの連中を

並べることが多いですよね。



でも、ほとんどの専門家が

聴く側の国民が日常使わない言葉を

多用しながら説明しているんです。



これは頭の良い人間にありがち。

自分が普段から当たり前に

使っている言葉や表現を使う。

まるで、常識でしょ?みたいに。



多少気をつかって

これくらいならわかるでしょ?

って感じにするけど



わからない単語が混じった段階で

心折れるときってあるんですよ(笑)



専門家が当たり前と思っても

聴いている側は当たり前じゃない。



途中でわからない言葉を使ったり

複雑な言い回しを多用しながらの

説明の仕方を続けている。



「可能性がなくはない」とか

否定の否定みたいなのをね(笑)



すると徐々に追いつかなくなり

聴いていても途中で整理できない。

めんどくさくなって聴かなくなる。



聴いている側が興味を無くしていく。

そのムードと対照的に専門家らは

難しいことを、嬉々として話す。



伝えようと本気で思っていない。

いや、伝えたいと思うからこそか。



彼らは頭の中では

こう考えているという内容を

自分の知識レベルで

話そうとするだけなんです。



難しい用語、横文字を多用したり

法律みたいな独特の言い回しを

したりなんかする。



そんな言い方、全員が理解できる

わけがないでしょう?(笑)



ホントに頭のいい人とは

誰が聴いても、誰が見ても

シンプルにわかりやすい。



スッと言葉が入ってくるような

テンポと間を使い、例え表現などで

相手の興味をうまく惹きつけて

伝えることができる人です。



できてるかなぁ、クドイよなぁ(笑)



身を入れて聴くことと

情報を、ただ受けるのは違う。



聴く側の姿勢が興味が続かない状況で

スラスラと流ちょうに話してても

ホントに伝わってはいない。



一番良いのは専門家本人でなく

しゃべりのプロにかみ砕いて

わかりやすく説明してもらうこと。



池上彰でもダメ、マジメすぎる。

ちょうどいい距離感がやっぱり

お笑い芸人だと思うんですよ。



よく批判されてますけどね。

逆に大多数の人には効果がある。



頭のいい人たちだけが

納得する人間ばかりを

メディアで並べてしまうから

大多数の人はシラケてしまう。



ネットで文句をつけてるのは

ほとんどがインテリ上がり。

知識があるからこそ粗に気づく。



でもその意見にならって

彼らの満足度を高めるほうに

シフトするとどうなるか。



大衆全体の気持ちは

逆に削がれてしまう。



伝わらなければ意味がない。

特にこういう状況では

大多数に伝わることが

一番大事でしょう?



論文とか専門誌なんかに

自分が言いたいことを

書きたいように書くとか

言いたいように言うのではない。



まったく専門的な知識がない人

いますよね、もちろん。

メディアなどで説明するスピードでは

理解できない人だって、多くいる。



意外と話しているスピードが

早くなってしまってるから。



しゃべり手が自分のテンポで

話して時間内にキッチキチで

内容満載でしゃべりきろうとする。



情報番組なんかそうでしょ?

一番見てくれるであろう情報番組。

ワイドショーを含めて。



時間内に詰め込もうとするのは

送り手側の満足のため、だけ。

伝えた気に、なっているだけ。



だからこそお笑い芸人の話術で

説明をわかりやすくできる人を

メディアで堂々と起用したらいい。



メディアの作り手もホントは

このポイントに気づいているけど

クレームが多いから結局、流される。



コロナ禍で大事なことは

多くの人が協力できるような

態勢をつくることではないですか?



一番多くの世代に伝わる

テレビなどは、あえてテンポを

落として放送すべきです。



超高齢社会ですよ、いまは。

テレビを見てる人の層もね。



1時間で100伝えようとしないこと。

効率的じゃなくてもいいんです。



決められた時間内で詰め込もうと

必死になってる感じします。

それが仕事、みたいな陶酔感で。



時間と間をとって視覚的にも

わかりやすく説明できる人に

やってもらうのが一番ですね。



意外とやってないですよね。

1時間で100伝えるために

100に入りきらないよと

嘆いて、つくっていそうでしょ?



まったく逆の発想だと思います。

1時間で50をわかりやすく伝える。

そのほうが受け手の満足度は高い。



満足するというのは

その情報や内容を

「自分なりにかみしめる時間」が

つくってくれるもの。

5秒、10秒の余韻が大事。



満足度があれば、次も見たいと思う。

100すべてが、受け手の興味を

維持できずに、満足度が低いならば

次に見たいとは思わなくなる。



理解できた10があれば、

意外と楽しくて興味が続いて

次も見よう、聴こうと思う。



その10を積み重ねていくほうが

興味がつながっていく。

その延長に協力する気持ちが生まれる。



単発の100をドンっと示しても

眉間にしわをよせて不快感まるだし。



専門家はズドン、ビターンで満足。

でも受け手の大多数は逆にソッポ向く。



難しいですよ、ホントにね。

わかりやすく説明するのって。



自分も全然できてない。

長すぎるし、自己満足だな(笑)