「ガキの使い」でやっていたが
浜田の老いを笑う社会にするか。
笑えないという社会にするのか。
お笑いがいつもそばにあった
人生を歩んできた世代には
けっこう、重要なことで。
笑いはたまに、不謹慎を超える。
失礼を超えて人と人が近づいたり、
仲良くなったりする良さがある。
欧米か！ってやってもいいけど
欧米化しなくていい部分が
濃いジャンルですよね。
番組を見ていても、
松本のほうは狙って
浜田の老いを利用して
笑いを仕掛けてる。
お笑い芸人という特性上の
ならではの矜持だろうけど
バカにされているようにみえても
お笑いだから許しているし、
本人も面白がって
笑いで返すこともできる。
私たち一般人は
お笑いという前提（設定）を
相手が共有できていない状況なのに
相手に対し、笑いのノリを
強要してしまう。
たぶん、ここの相互理解の差が
いじめとお笑いの違いに出てくる。
老いや認知症的な症状を
笑いにするなとか。
いじめ反対、だからお笑いでも
いじめるなという論調。
助長するおそれがあるのは
事実そうでしょう。
ただ、イジリがイジメになるか
笑いになるかは
単純にイジリを真似するだけでは
成立しない難しさがある。
イジる側も、相手の返しで笑いを
成立させるように協力する努力が
必要だし、引きだす助け方も必要。
そこができないのに単純に真似して
イジる行為をしてしまうから。
その結果、助長の原因をすべて
潰してしまえとなっていく。
単純に笑っていいのか、ダメなのか。
これを気にしだすと苦しくなる。
お笑い芸人も世間に迎合していくと
首を絞める状況になっていくのは
十分わかってるいるでしょうから。
常々思いますけど、この手の問題。
笑う側にばかり負荷がかかっていく。
かなり難しい問題ですけどね。
笑わなければ何も起こらない。
たしかに。沈黙も罪ですけどね・・・
でも笑えば起こる、喜びや波がある。
そちらにも注目してほしい。
その笑いは関係性とか状況とか
すべてを一掃してくれる瞬間をも生む。
その笑いを封じ込める雰囲気をつくると
笑いというデリケートな幸福は
逃げてしまって帰ってこれなくなる。
この喜びってバカにできない。
かなりのストレス解消というか
人間の大事な解放的な部分でしょうから。
バカにしている、バカにされている。
マイナスな受け方を足しているだけ。
（－１０）＋（－１０）になるから
マイナスな感情が増えるだけでしょう。
＋をすこーし角度を変えれば。
＋→×でマイナスもプラスに変わる。
ちょっと変わるんですよね。
たぶん、お笑いの良さとは
ちょっと角度変えた
×（カケル）にしちゃうところ。
世間にはバツにみえていたとしても。
でも私たち一般人にはそのさじ加減が
非常に難しいのだと気づいている。
笑えない、笑わない社会への
加速が気になる。
悪い流れになっていくのも感じる。
仮に、笑われる側が笑いで返せば
一発で解決する不思議なこともある。
よく考えてみるとみんな
イジる側のマネをしているでしょ？
浜田のほうを意外と見ていない。
浜田に限らずですけど、
お笑い番組で誰かをイジるくだりで
よく見てほしいのは
イジる側の芸人たちは
イジられる側を助けようと
していることが多い。
最後に笑いに変えていくように
協力しながらサポートしている。
イジる行為そのものを
相手の返し方とセットで
パフォーマンスしとります(笑)
つまり、相手から笑いで
返してもらって成立。
でも私たち一般人は
相手を助けようとしていないし
相手に投げっぱなしなんです。
この違いが大きいんですよね。
単純に考えても
笑われる側の人間の
割合のほうが少ない。
だったら笑われる側が
笑いで返せるように
本人も周囲も協力する流れを
つくりたい。
でもこれを自然とやれる雰囲気を
つくれる人間が少なくなっているのだろう。
マジメニンゲンばかりが増えていく弊害。
彼らも含め、いじられた方だって
笑い返せたら、相手が態度を
変える余地が残されている。
すげーな、面白いなっていうのは
なんかムカつくっていう感情や
単純なふざけ、イジりのストレスを
すべて吹っ飛ばす作用すらある。
たぶんイジられる側はこれまでの
人生において笑いで返した経験が
不足しているだけなんです。
マジメニンゲンたちだってそう。
笑いで返した経験が少なくて
笑いでコミュニケーションして
笑いを成立させた快感を
味わってこなかっただけなんです。
だから恥ずかしいと感じて、
その原因をなくしてしまえばいいと
なってしまうんではないか？
大事なことは
笑いを成立しようと双方が
協力しあう姿勢はないか。
イジる側は相手が笑いで返す
サポートまで意識してみる。
イジられる側は笑いで返すために
少し努力してみる。
机上の空論みたいに
感じるかもしれませんが
私たちがまだやっていないこと。
変わる余地はある、
かもしれませんよね？(笑)