企業には仕掛ける側としての
有形無形の責任がある。
企業の取り組み、商品、伝え方。
これらによって人は影響を受ける。
ライフスタイル、人生観まで
変えてしまう「おそれ」もある。
私たちの社会の中で商売をするには
どんなコトやモノが成功するのだろう。
広告として人のこころをつかむには、
インパクトが重要であるとも思う。
しかし、最近は人をラクなほうへ
向かわせるために便利なアイテムなど
欲望を刺激して誘惑しようと仕掛ける。
購買意欲を刺激、すぐに買える環境を
整えて、初回、初月無料で抱え込む作戦。
買う側もだいぶ悪い。
よい環境に整えすぎてしまった。
ちょっとのガマンもできない。
人間の意思が一番の厄介者かも。
コロナ禍において、想像通りに
目立つのは自分を守ろうとする
除菌の意識、清浄する意識。
これらを喚起することで
ビジネスで刺激しながら、
購入させようと目論む姿勢です。
一番食指が動く仕掛けで、
購買意欲がおそらく一番高いジャンル。
つけこんでいる気がしてならない。
人の不安を利用してつけこんでいる気が。
企業が糸を引いて、意図をも惹きつける。
大衆はその意図を知ってか知らずか
その糸に「藁をも」の思いですがりつく。
商売とは、なんだろう。
なんなんだろう。
古来より人間は変わらない
のかもしれないが。
時折、悲しくなったりもする。
残酷さも時には必要だと
正当化することか。
食っていくには人の不安な心理を
利用しても構わないということか。
商売のなんたるかを知ってから言え
ではない。
逆だと思う。
商売のなんたるかにしばられるから
みんな同じことしか、できなくなる。
こういう商品をつくったら
買ってくれるはずだ。
広告を打って買わせよう。
日常化させて、囲い込め。
なんだか冷静になれない状態の国民に
判断をこれしかないのだと思わせて、
買わせて、その消費を促していく。
本当に必要だったか。
本当にこれで良かったのか。
いまはまだ、わからない。
ただ、いまは進むしかない。
ちゃんとやるにはお金もかかる。
お金は無限ではない。
しかしあれもこれも捨てられない。
かかる費用が増え続ける。
反面、収入は国民全体として
冷え続けるのだから。
しかしなんでもかんでも、
守りぬく姿勢を無意識にとらせ
新たに課せられ、肥大化し続ける
私たちのルール。
ルールを決めるのは勝ち組だ。
クラスを信頼でまとめたことのない
勉強ばかりしていた勝ち組だ。
彼らに舵取りは務まるだろうか。
このルールを守らない人を排除する流れ。
その苦しさを助長している側面もある。
買ってくれたのなら、
あとは使う人の自由。
そりゃそうだ、そこまで責任は。
私たちはいろいろと、
判断を預けすぎたのかもしれない。
なきゃないなりに、やれることも
なきゃならないと思わされていく。
長期的な視点に欠けていたとしても
日々前に進むために必要なもの。
お金を稼ぐために、生活するために。
こういう流れになると強いのは
経済的な余裕のある人。
経済的な格差があらゆるものに
影響をして、最後全体を壊して
リセットされるのだろうか。
人は日々、自分の肉体を壊しながら
生活しているのだとワタクシは思う。
人間も、その人間で成り立つ社会も
構図は大きくは変わらないのだろう。
日常的に、細胞は生まれ変わるが
日常的に、からだに悪いと思いながら
摂取するものは、うまかったり
気分を良くしたり、満足させたり。
からだに毒なものこそ、
満足感に対する即効性が高い。
これらのものは大概、安くて済む。
そして逆に満足感はすぐには
得られないが長期的に続けることで
からだの維持という、
一朝一夕では得難い、満足感を得る。
からだに良いものは即効性がない。
時間も、そしてお金もかかるのだ。
矛盾しているようで、矛盾していない。
人間が自分のからだと生命の維持に
意識を向かわせたことで、
人間は自分の生命が
過去と未来のつながりのなかに
その中間点に自分がいることを
意識しなくなってきているのではないか。
自分のためだけにお金も時間も使う。
その影響は実は大きくつながっていて
家族だけでなく、周囲の他人とも
なんとなくつながっているのだと思う。
自分が他人のためにお金を使えば
他人が生活しやすい環境に少しでも上向く。
本来の意味はまったく知らないが(笑)
「見えざる手」がはたらいているような。
カギを握っているのは、
経済的に余裕のある人たちの
ふるまい、意識そのものだろう。
私たちが得るべきは
束の間の安心か。
未来のための長期的な
生命のサイクルをいとわない安心か。
自分の人生であり、
自分の人生だけでない。
ちょうどよく譲り合い
交代させながら進むべきとき。
自分のやりたいことや意思は
案外、他人の邪魔だったりもする。
他人の邪魔がいつしか
自分に返ってくる。
謳歌した者は、いつしか
嘔吐してしまうのか。
なんだ、このオチは(笑)
なんとなく、察してくれい(笑)